国内 2023.04.22

プレーオフの前哨戦を制したのはスピアーズ。サンゴリアスに逆転勝ち。

[ 編集部 ]
プレーオフの前哨戦を制したのはスピアーズ。サンゴリアスに逆転勝ち。
強力な大型FWがそろうスピアーズ。ルアン・ボタ(中央・上)らが活躍した(撮影:松本かおり)


 リーグワン2022-23、ディビジョン1のプレーオフ準決勝で対戦することが決まったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2位)と東京サントリーサンゴリアス(3位)が4月22日、スピアーズえどりくフィールドでおこなわれたレギュラーシーズンの最終節で激突し、39-24でスピアーズが前哨戦を制した。

 前半26分に大型FWのヘビーコンタクトで前進しながら10フェイズ重ね、LOヘル ウヴェが抜けて最初のトライを奪ったスピアーズ。
 10-5で迎えた後半早々には、自陣でのスクラムからボールをもらったSOバーナード・フォーリーが抜けて大きくゲインし、サポートしたWTB木田晴斗がタックラーを振りきって5点を追加した。

 一方のサンゴリアスは、56分(後半16分)に敵陣深くで相手にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、アドバンテージを得ながら攻め込み、SH齋藤直人がインゴールに突っ込んで得点。その流れのなかで不当なプレーをしたスピアーズの選手が10分間の退出を命じられると、勢いづいたサンゴリアスが58分にも攻め込んでWTB尾崎泰雅のキック&チェイスで得点チャンスとなり、またもスピアーズに反則があってペナルティトライを獲得し、逆転した。スピアーズには2枚目のイエローカードが提示され、13人になってしまった。

 数的有利のサンゴリアスは、61分にも敵陣深くに入り、ラインアウト・モールからHO中村駿太がブラインドサイドを突いてファイブポインターとなり、リードを広げた。

 しかし、15-24とされたスピアーズだが、65分にFWの推進力を活かしてゴールに迫り、CTBテアウパ シオネが粘り腰でトライを奪い返し、コンバージョンも決まって2点差に詰める。
 そして、72分にゴール前で猛攻を繰り返したスピアーズに対し、今度はサンゴリアスの選手が不当なプレーをしてしまいシンビンとなると、その直後、スピアーズはラインアウトからモールでゴールに迫り、LOのルアン・ボタが逆転トライを決めた。

 3点リードとなったスピアーズは、78分にはサンゴリアスの攻撃に耐え、FBゲラード・ファンデンヒーファーがインターセプトから約80メートル走りきり、勝負あり。試合終了間際にもトライを追加し、ライバルを下した。

PICK UP