国内 2023.04.21

ブレイブルーパス、最終戦でワイルドナイツに敗れ4強入りならず。イーグルスがプレーオフ進出

[ 編集部 ]
ブレイブルーパス、最終戦でワイルドナイツに敗れ4強入りならず。イーグルスがプレーオフ進出
ボールを持つブレイブルーパスのHO橋本大吾にプレッシャーをかけるワイルドナイツ(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビー リーグワン2022-23のディビジョン1で、プレーオフ進出への最後の枠を争った東芝ブレイブルーパス東京だが、4月21日に秩父宮ラグビー場でおこなわれたレギュラーシーズン最終戦で埼玉パナソニックワイルドナイツに22-34で敗れ、ボーナスポイントも獲得できなかったため5位が確定、トップ4入りとはならず、今シーズンの戦いが終わった。

 この結果、23日に試合を控えていた4位・横浜キヤノンイーグルスのプレーオフ進出が決定。イーグルスは前身のトップリーグ時代を含め、国内最高峰リーグで初の4強入りである。

 一方、前節で連続無敗記録が「47」で止まったワイルドナイツだが、連敗することなく、15勝1敗で1位通過が決まり、3季連続の日本一を目指してノックアウトステージに進む。

 拮抗した戦いとなり、スコアボードが動いたのは前半29分。ワイルドナイツがラインアウトを起点に攻めてゴールに迫り、PR平野翔平がラインを割って先制のトライゲッターとなった。

 そして、SO山沢拓也のキックでエリア獲得も優勢だったワイルドナイツに対し、ブレイブルーパスは反則が続くようになり、35分にイエローカードを提示されてしまう。数的有利となったワイルドナイツは37分にも攻め込み、ゴール前でFWが近場を突いたあとボールを動かし、山沢が左外のWTBマリカ・コロインベテに飛ばしパスを通し、追加点を挙げた。

 主導権を握ったワイルドナイツは40分にも、ターンオーバーからのカウンターでCTB長田智希が好走して大きくゲインし、つないでSH内田啓介がインゴールに持ち込み、19点リードで折り返しとなった。

 早めに点差を詰めたいブレイブルーパスは、後半早々、FB松永拓朗のペナルティゴール(PG)で得点。59分(後半19分)にはFL佐々木剛がブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、敵陣深くに入ると、ラインアウトを起点に攻め込み、WTBジョネ・ナイカブラがトライを決め、8-19とした。

 しかし、ワイルドナイツが63分にPGで加点し、リスタート後にもテンポよくアタックを継続して長田のブレイクスルーからWTB竹山晃暉がフィニッシャーとなり、点差が広がった。

 8-27とされたブレイブルーパスは69分、ゲームキャプテンを務めたNO8リーチ マイケルの力走で敵陣深くに入ってフェイズを重ね、HO橋本大吾がインゴールに突っ込み、コンバージョンも決まって12点差とした。

 しかし、73分、ワイルドナイツの長田が相手のパスをカットして独走となり、ブレイブルーパスのファンから悲鳴があがる。

 それでもブレイブルーパスは粘り、リスタートのキックオフボールを確保してつなぎ、FL徳永祥尭がトライ。逆転勝利へ、あるいは7点差に詰めてのボーナスポイント獲得へ執念を見せた。

 「猛勇狼士 ~我ら、接点無双、猛攻猛守の紳士なり。」をチームスピリットとするブレイブルーパスは、その言葉どおり、試合終了間際に接点でターンオーバーしてラストアタックに懸けたが、ワイルドナイツが追加点を許さず、ブレイブルーパスのプレーオフ進出の望みは絶たれた。

 これで、プレーオフの対戦カードが決定。
 準決勝は、5月13日の第1試合が埼玉パナソニックワイルドナイツ(1位)×横浜キヤノンイーグルス(4位)、同14日の第2試合がクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2位)×東京サントリーサンゴリアス(3位)という組み合わせになった。

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