花園近鉄ライナーズがD1でついに初勝利! コベルコ神戸スティーラーズ相手に劇的な逆転勝ち
国内最高峰のリーグワン・ディビジョン1に今季昇格して、開幕から14連敗していた花園近鉄ライナーズが、ついに初勝利を手にした。4月14日、地元の東大阪市花園ラグビー場で同じ関西チームのコベルコ神戸スティーラーズと対戦し、34-33、試合終了間際の逆転劇で歓喜となった。
前半、スティーラーズに4連続トライを許し、3-26で折り返したライナーズ。
しかし45分(後半5分)、敵陣深くに入ってラインアウトを起点に攻め込み、負傷から約1カ月ぶりに戦列復帰した日本代表のCTBシオサイア・フィフィタがゴールラインを割り、反撃の狼煙を上げた。
49分には、自陣でのスクラムから、元オーストラリア代表主将のSHウィル・ゲニアがランでディフェンダーを引きつけ、CTBフィフィタが突破、FB竹田祐将、WTB南藤辰馬とつないで連続トライとなった。
勢いづいたライナーズは、ゲニアの好走やキック&チェイスもあってスティーラーズにプレッシャーをかけ続け、54分にも攻め込み、フィフィタがディフェンスを抜けフィニッシュ。コンバージョンも成功で2点差に詰めた。
そして、63分にSOジャクソン・ガーデンバショップのペナルティゴールで逆転に成功する。
一方、入替戦出場の可能性があるスティーラーズも勝利へ向けて必死で、66分、パスが乱れて相手にプレッシャーをかけられたがボールをつなぎ、WTB山下楽平が左外を抜けてインゴールに持ち込み、逆転で6点リードとなった。
その後、ライナーズが再三にわたって攻めたが、スティーラーズは粘り強いディフェンスで辛抱し続け、時間が経過していった。
それでも、あきらめなかったライナーズは試合終了間際、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで前進し、塊から割れたボール保持者のHO樫本敦が突っ込んでインゴールにねじ込み、トライ。そして、コンバージョンをガーデンバショップが決め、劇的な逆転ゲームとなった。