打倒ライバルへ、中村亮土(東京サンゴリアス)は「もっと尖ったラグビーをする」。
リーグワン元年のファイナルで激突した東京サントリーサンゴリアスと埼玉パナソニックワイルドナイツが3月11日に戦う。
秩父宮ラグビー場で14時にキックオフ。第10節を終えた時点でワイルドナイツは首位を走り、サンゴリアスは3位だ。
前週のトヨタヴェルブリッツ戦に20-27で敗れたサンゴリアスでは、CTBに中村亮土が入った。
ヴェルブリッツ戦は、準備の週のはじめに胃腸炎でコンディションが整わず、セレクションから外れた。
しかし早期の回復により、ワイルドナイツ戦へ「前の週から準備していた」。
昨季頂上決戦では12-18で敗れているだけに、「特別な思いがある」と話す。
サンゴリアスがワイルドナイツに勝ったのは、トップリーグ時代が最後だ(カップ戦は除く)。2017-’18シーズンのファイナル(日本選手権を兼ねる)で15-10と上回った。
近年は負け続けている。
中村はその事実を振り返り、「自信がなかったのだと思います。自分たちがどこで勝つのか芯がないから、(個々の持つ)ポテンシャルでなんとなく戦えるゲームはできても、勝つところまではいけなかった」と話す。
「もっと尖ったラグビーをする」と言う。
「キックとのバランスはとりますが、うまくこなすのではなく、自分たちで打開していく。ひとつの軸、芯がないと打ち破れない。(ワイルドナイツ相手に)アタックします。アグレッシブに。そこで勝負していかないと話にならない」と覚悟を口にした。
敗れたヴェルブリッツ戦は外から見ていて、「もっとコミュニケーションを取れるかな」と感じた。
「一緒に動く、2、3人が同じ絵を見ることができていたか。チーム全体ではどうだったか。そういう点が(各選手からも)反省に挙がっていました」
「サンゴリアスの良さを思い出すという意味で、いい学びがあった」と敗戦を前向きにとらえる。
「(ワイルドナイツ戦は)自分たちがどういうゲームをしたいか、が大事。コミュニケーションをとって、みんなが心地よい状態でプレーできるようにしたい」
エナジーを高めてライバル決戦への準備をしてきた。
攻めまくる80分の先頭に立つ。