バンクーバーセブンズで日本は男女とも8強入りならず。男子は13位以下、女子は9位決定戦へ
ワールドラグビーセブンズシリーズ2023のカナダ・バンクーバー大会で、日本は男女ともトップ8入りを逃し、男子は13位以下のトーナメントへ、女子は9位決定戦に進むこととなった。
初日2連敗していた男子セブンズ日本代表は、大会2日目(現地時間3月4日)、プールBの最終戦でフランスと対戦し、5-46と完敗。
試合開始早々、プレッシャーをかけられ自陣深くに追い込まれると、カウンターラックでボールを失い、相手に先制された。3分にもロストボールからのカウンターで失点。ディフェンスは粘りを欠いて点差は拡大し、リスタートキックオフのボール争奪も課題となった。
日本はハーフタイム前、副島亀里ララボウ ラティアナラのゲインからチャンスとなり、快足の野口宜裕が右外を駆け上がったが、猛追したフランスの選手にゴール寸前で外に押し出され、得点ならず。後半、ケレビ ジョシュアの個人技で挙げた1トライのみに終わった。
プールBで最下位となった男子セブンズ日本代表は9位以下のトーナメントに進み、プールCで強豪のフィジーを倒しながらも同組3位だったウルグアイと対戦。最後まで競ったが、7-14で惜敗した。
序盤から両チームともがまんの攻防が続き、相手に先制を許した日本だったが、その後も粘り強いディフェンスを続け、後半2分、PKを得ると、クイックタップから攻めて福士萌起がトライを奪い返し、コンバージョンも決まって同点に追いついた。
しかし、7-7で迎えた終盤、日本に反則が続き、ホーンが鳴ったあと、イエローカードが出てピンチとなる。数的有利となったウルグアイはゴール前のスクラムから攻め、トライを獲りきり、勝負は決まった。
大会最終日(現地時間3月5日)、13位以下のトーナメントに臨む男子セブンズ日本代表は、招待チームのチリと対戦する。
男子と同じく、初日2連敗だった女子セブンズ日本代表は、3大会連続のトップ8入りをかけて女子プールBの最終戦でスペインと対戦し、17-12で競り勝った。
スペインに先制を許したものの、相手にイエローカードが出て数的有利となった前半6分、梶木真凜が同点トライを獲得。そしてハーフタイム前には、ブレイクダウンで中村知春と三枝千晃が奮闘してターンオーバーに成功し、つないで、キャプテンの平野優芽が抜け、勝ち越した。
後半早々に12-12と追いつかれたものの、4分に攻め込み、須田倫代がタックルをかわしてトライ。これが決勝点となり、接戦を制した。
しかし、プールBで3位となった女子セブンズ日本代表だが、ほかのプールの3位チームとの比較で得失点差の成績が最も悪く、準々決勝進出とはならなかった。
9位以下のトーナメントに進んだ女子セブンズ日本代表は、格下の招待チームであるコロンビアと対戦し、43-0と圧倒。
開始40秒で大谷芽生が自陣から抜けて先制すると、3分には三枝がディフェンスを破りゴールへ駆けた。三枝は6分にもゲインとオフロードでチャンスメイクし、チームにペナルティトライをもたらした。その後、梶木と原わか花も力走して31-0で折り返すと、後半も2トライを追加し、ディフェンスではプレッシャーをかけ続けてコロンビアに得点を許さず、完封勝利となった。
大会最終日におこなわれる9位決定戦では、順位決定トーナメントでブラジルを破ったスペインと再戦する。