ワイルドナイツが9連勝 奮闘のスティーラーズを終盤突き放す
ジャパンラグビーリーグワン2022-23のディビジョン1で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツが、2月26日に神戸ユニバー記念競技場でおこなわれた第9節で、コベルコ神戸スティーラーズを48-10で下し、開幕から9連勝となった。スティーラーズは黒星先行で4勝5敗。
50分(後半10分)頃までは拮抗していた。
前半は10-7。埼玉ワイルドナイツがWTB野口竜司の先制トライとFB山沢拓也のドロップゴールなどでリードしたが、神戸スティーラーズは27分にスクラムからNO8マルセル・クッツェーの力強いボールキャリーでゴールに迫ると、リサイクル後、LOジェラード・カウリートゥイオティが突っ込み仲間のサポートも得てパワーでインゴールに押さえた。
両チームともディフェンスは堅く、ブレイクダウンでも激しくファイトした。
そして、後半最初に神戸スティーラーズがペナルティゴールで得点し、10-10の同点となったが、49分(後半9分)にスティーラーズの選手が危険なプレーをしてしまい、ゲームの流れは埼玉ワイルドナイツへ傾いた。
1人少なくなった神戸スティーラーズはクッツェーらが奮闘しチームを鼓舞したものの、目まぐるしい攻防が続いたあと、57分に埼玉ワイルドナイツが敵陣深くに入り、ラインアウトからモールを組むと、ベテランHO堀江翔太が巧みにコントロールしながら仲間とドライブし、トライを決めた。
勢いづいたワイルドナイツはその数分後、チームアタックで右から左への連動から、できたスペースを山沢が抜け、野口につないで追加点を獲得。その後、SH小山大輝も力強い走りを見せるなど3トライを追加し、最終的に大差がついた。
同日、ディビジョン2では第6節の2試合がおこなわれ、首位の浦安D-Rocksは開幕から6連勝、2位の三重ホンダヒートも勝点5を獲得している。
浦安D-Rocksは愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で3位の豊田自動織機シャトルズ愛知と対戦し、59-12と圧倒。先発SOのオテレ・ブラックは2トライを含む22得点の活躍でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
三重ホンダヒートは地元の鈴鹿で釜石シーウェイブスと対戦し、41-26で勝利。LOヴィリアム・アフ・カイポウリらが攻守に奮闘し、トライ数で3本差をつけたためボーナスポイントも獲得した。
そして、鹿児島の白波スタジアムではディビジョン3の1試合(第8節)がおこなわれ、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪が九州電力キューデンヴォルテクスとの首位攻防戦を23-14で制し、順位が入れ替わりトップに立っている。