東京サンゴリアスがディフェンスも奮闘で8勝目 静岡ブルーレヴズとのタフな戦いを制す
5シーズンぶりの日本一を目指す東京サントリーサンゴリアスが、今季リーグワンでトップ3以内をキープして安定した戦いを続け、2月25日には敵地で静岡ブルーレヴズを25-17で下し、8勝目を挙げた(1敗)。惜敗のブルーレヴズは2勝1分6敗となった。
ブルーレヴズに先制トライを許したサンゴリアスだが、前半18分にラインアウトからモールで押しきり、SH齋藤直人のコンバージョンも決まって逆転した。
23分にはフェイズを重ねて敵陣深くに入り、すばやいボール回しからWTB河瀬諒介がフィニッシャーとなった。その後、ペナルティゴールで加点したサンゴリアスは、ハーフタイム前の相手の反撃に耐え、15-5で折り返した。
一方のブルーレヴズも堅守を武器とし、この日も粘り強いディフェンスを続けていたが、45分(後半5分)、サンゴリアスが攻め込み、LOハリー・ホッキングスが体を回転させてタックラーをかわし、点差を広げた。
両チームともハードワークで辛抱強く戦い、サンゴリアスがFL山本凱の強烈なタックルで盛り上がれば、ブルーレヴズはNO8クワッガ・スミスやSO家村健太などが接点で奮闘、ピンチの場面でLOマリー・ダグラスのラインアウトスチールもあった。
そして、ブルーレヴズが55分にラインアウトからモールで押しきり点差を詰めるも、サンゴリアスは76分に敵陣深くに入るとモールから展開してFB松島幸太朗が切り込み、ディフェンダーを引きつけ、WTB尾崎晟也のトライをアシストした。
“アグレッシブ・アタッキング・ラグビー”を標榜しながらも、この日はディフェンスのハードワークも光ったサンゴリアスに対し、ブルーレヴズは最後までチャレンジャースピリッツを見せ、ホーンが鳴ったあと、ゴール前のスクラムでプレッシャーをかけてペナルティトライを奪い、ファンを喜ばせたが、激しい試合を制したのはサンゴリアスだった。