国内 2023.02.25

不敗のクボタスピアーズが昨季4強同士の対決に快勝 東芝ブレイブルーパスは5敗目

[ 編集部 ]
不敗のクボタスピアーズが昨季4強同士の対決に快勝 東芝ブレイブルーパスは5敗目
前半、スピアーズ2つ目のトライを決めた根塚洸雅(撮影:松本かおり)


 昨季トップ4入りしたクボタスピアーズ船橋・東京ベイと東芝ブレイブルーパス東京が2月25日、江戸川区陸上競技場でおこなわれたリーグワン2022-23のディビジョン1・第9節で激突し、今季負けなしのスピアーズが46-27で制した。
 スピアーズはこれで8勝1分となり、3トライ差つけたためボーナスポイントも獲得している。一方、リーグ折り返し時点でプレーオフ圏外のブレイブルーパスは、3連敗で黒星先行(4勝5敗)となった。

 スピアーズは序盤からペースをつかんだ。
 前半5分にフェイズを重ねてゴールに迫ると、CTBリカス・プレトリアスがタックルされながらもインゴール右隅に押さえ、先制した。13分にもチーム一体となって攻め込み、WTB根塚洸雅がディフェンダーをかわしてトライ。24分にはカウンターからWTB木田晴斗とCTBハラトア・ヴァイレアのゲインで敵陣深くに入り、リサイクル後、テンポよくボールを動かしてHOマルコム・マークスが抜け、追加点を挙げた。勢いは止まらず、29分にはラインアウトのロングスローからチャンスとなり、ヴァイレアがトライゲッターとなった。

 一方、好機でのラインアウト失敗などでなかなか波に乗れなかったブレイブルーパスは、36分にCTBセタ・タマニバルがパワーでタックラーを弾き飛ばしてトライを奪い返すと、ハーフタイム前にもスクラムからの連続攻撃で相手を崩してWTB濱田将暉がインゴールに持ち込み、12点差に詰めて折り返した。

 しかし、後半も先に得点したのはスピアーズで、48分(後半8分)、スクラムで圧力をかけアドバンテージを得て攻め込み、SOバーナード・フォーリーがキックパスを放つと、WTB木田が果敢に空中で競ったあと強引にボールをもぎ取り、トライを決めた。

 その後、ブレイブルーパスがFL2人(マット・トッド、徳永祥尭)の力走で5点を奪い返したものの、接点のファイトも激しかったスピアーズは相手に流れを渡さず、セットピースでもプレッシャーをかけ続け、59分にはWTB木田がインターセプトからゴールへ走りきり、大きな追加点を獲得。69分にはFBゲラード・ファンデンヒーファーが力強い走りで点差を広げ、勝負を決めた。

 ブレイブルーパスは試合終了間際に自陣深くでボールを奪い返し、仲間からパスをもらった身長201センチ、体重117キロの日本代表LOでもあるワーナー・ディアンズが約90メートル走りきり会場を沸かせたが、注目の対決を制したのはスピアーズだった。

PICK UP