国内 2023.01.02

早大が2季ぶりに大学選手権決勝進出 関西王者・京産大との熱闘を1点差で制す

[ 編集部 ]
早大が2季ぶりに大学選手権決勝進出 関西王者・京産大との熱闘を1点差で制す
ボールキャリーの早大・相良昌彦を京産大の野村三四郎などが止める(撮影:松本かおり)


 第59回全国大学ラグビー選手権大会は1月2日、国立競技場で準決勝がおこなわれ、第1試合では、最多16回の優勝を誇る早稲田大学が関西王者の京都産業大学を34-33で下し、2季ぶりの決勝進出を決めた。

 両チームともまずペナルティゴール(PG)で得点し、3-3で迎えた前半20分、京産大がスクラムから攻めてファーストレシーバーのWTBシオネ・ポルテレがパワフルな走りで次々とタックルを破り、トライを決めた。

 対する早大は26分、キャプテンのFL相良昌彦とHO佐藤健次が奮闘してブレイクダウンでターンオーバーしたあとボールをつなぎ、NO8村田陣悟がゴールに持ち込んだ。

 そして10-10で迎えた30分、早大はスクラムからのサインプレーで相手ディフェンスを惑わし勝ち越しに成功する。SH宮尾昌典はパックの後ろでショートサイドへ動いたが、NO8村田は逆のオープンサイドへボールを出し、CTB吉村紘から内戻しのパスをもらったWTB槇瑛人がスペースを抜け、トライとなった。

 一方、ハーフタイム前にSO西仲隼のPGで4点差に詰めて折り返した京産大は、後半早々に攻め込み、LOアサエリ・ラウシーがディフェンスを抜けてインゴールに入り、逆転した。コンバージョンを決めた西仲は、50分(後半10分)にはPGでも加点し、京産大が6点リードを奪った。

 しかし、早大は54分、自陣からボールを回して左WTB松下怜央がゲインすると、サポートしたSH宮尾がハーフウェイから軽快なフットワークでディフェンダーをかわし、ゴールへ走りきった。コンバージョンも決まって再逆転となる。

 その後、京産大がPGで再びリードを奪ったものの、早大は67分、テンポよくボールを動かしてSO伊藤大祐がタテへ切り込み、トライを決めてまたもゲームをひっくり返した。

 初の決勝進出を目指す京産大は、FL三木皓正らがビッグタックルを連発してチームを鼓舞し、8点差をつけられたあとの終盤にパワフルなLOソロモネ・フナキがトライを決めるなどして1点差に詰めたが、早大がリードを守りきり、ノーサイドとなった。

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