3冠狙う報徳学園が國學院久我山に完封勝利 佐賀工は中部大春日丘に競り勝ち8強入り
2023年元日、東大阪市花園ラグビー場で「第102回全国高校ラグビー大会」の3回戦がおこなわれ、春(選抜大会)と夏(7人制大会)を制して今季3つ目の全国タイトルを狙う報徳学園高校(兵庫)は、國學院大學久我山高校(東京第1)と対戦して26-0で勝ち、準々決勝進出を決めた。
報徳学園は前半11分、CTB炭竈柚斗がタックルされながらも力強いボールキャリーで中央を破り、先制トライを挙げた。
22分には敵陣深くの連続攻撃から、SO伊藤利江人の飛ばしパスをもらったWTB中山雄太がインゴールに持ち込み、12-0で折り返した。
報徳学園は後半早々、ハーフウェイの展開でFB竹之下仁吾が抜けてWTB長谷川諒がゴールへ走りきり、SO伊藤がコンバージョンで貴重な2点を追加。
そして終盤、22メートルライン内に入った國學院久我山の攻撃に耐えると、28分には途中出場SO菊川迪、PR木谷光の鮮やかな連続オフロードからNO8石橋チューカがゲインし、サポートしたFL三羽了がゴールへ走りきり、勝利を引き寄せた。
國學院久我山は試合終了前にゴール前で猛攻を繰り返したが、報徳学園が堅いディフェンスで踏ん張り、完封ゲームとなった。
花園第3グラウンドでは、春の全国選抜大会でベスト4だった佐賀県立佐賀工業高校がBシードの中部大学春日丘高校(愛知)に9-8で競り勝ち、準々決勝進出となった。
中部大春日丘が序盤にCTB黒嵜柊希のペナルティゴール(PG)で先制し、前半25分にはSO関口流瑞からフラットパスをもらったHO浜浦幸太郎が突破し、サポートしたWTB齊藤桜暉がインゴール左隅にこの試合唯一のトライを決めた。
しかし、佐賀工は粘り強いディフェンスを続け、2点ビハインドだったハーフタイム前、FB井上達木が約45メートルの距離から3本目のPGを決め、9-8と逆転して折り返した。
後半は両チームともがまんの攻防が続き、スコアは動かず。中部大春日丘は試合終了間際に敵陣22メートルライン内へ入ったものの、佐賀工がラインアウトでプレッシャーをかけてアタックを止め、残り時間もリードを守りきり、接戦はノーサイドとなった。