国内 2023.01.01

昨季ファイナリストが3回戦で激突し、仰星が國栃に逆転勝ち。北陽台は尾道との激闘制す。

[ 編集部 ]
昨季ファイナリストが3回戦で激突し、仰星が國栃に逆転勝ち。北陽台は尾道との激闘制す。
國學院栃木戦でテンポよく配球する東海大仰星のSH高來亜(撮影:松本かおり)


 昨年度の花園ファイナリストである東海大学付属大阪仰星高校(大阪第3)と國學院大學栃木高校が約1年後の1月1日、第102回全国高校ラグビー大会の3回戦で激突し、連覇を狙う東海大仰星が22-7で逆転勝ちした。

 タフな戦いで、先制したのは國學院栃木だった。前半24分、出足速く詰めてきた相手に対してCTB福田正武が懐深くつなぎ、FB青柳潤之介、WTB島崎聖弥とゲインして最後はCTB山田壮がインゴール左隅に飛び込んだ。SO伊藤龍之介のコンバージョンも成功。

 一方、ハーフタイム前にFB増山将のペナルティゴールで3点を奪い返した東海大仰星は、後半11分、左サイドをFL松沼寛治、CTB佐藤宏亮、PR黒塚晃希、NO8藤原蒼士とつなぎ、逆転トライを挙げた。
 アグレッシブなディフェンスでもムードを高めた東海大仰星は、さらに19分、敵陣深くでPKを得ると、タップから仕掛け、SO西川康士郎がタテを突いてトライ。FB増山のコンバージョンも貴重な追加点となった。
 そして試合終了間際、東海大仰星は敵陣深くで相手にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、さらに1トライ追加して準々決勝進出を決めた。

堅守の尾道から、前半終了前にトライを奪い返した長崎北陽台(撮影:松本かおり)

 そして、2季連続のベスト8入りを目指した長崎県立長崎北陽台高校は、Bシードの常翔学園(大阪第1)を倒した尾道高校(広島)と3回戦でぶつかり、17-15で競り勝った。

 1回戦からの勝ち上がりで勢いに乗る尾道が前半6分に先制した。SO青田宗久が抜けてサポートしたFB寺田結のゲインで敵陣深くに入り、走り込んできたCTB佐藤楓斗がフィニッシャーとなった。さらに、10分にはスクラムから展開しWTB正田青海が駆け上がってゴールに迫り、サポートもついてCTB佐藤の連続トライとなった。

 一方、10点を追う展開となった長崎北陽台は尾道の粘り強いディフェンスに苦しんでいたが、28分に敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押しきりスコアボードを動かした。CTB中島拳志朗のコンバージョンも決まり、3点差に詰めて折り返した。

 そして、後半7分にも長崎北陽台はドライビングモールでトライを挙げ、逆転する。

 11分に尾道が連続攻撃でHO杉本天の見事なオフロードからPR檜山蒼介のトライが生まれ、再びゲームはひっくり返ったが、長崎北陽台は14分、得意のラインアウトモールでゴールに迫ると、PR橋本侑青がすばやいピックアップからインゴールに突っ込み、再逆転となった。

 2点ビハインドの尾道は、終盤の28分にFB寺田のビッグゲインでチャンスになりかけたが、長崎北陽台が猛追で止めた。そして、試合終了間際、尾道が敵陣深くに入ってペナルティを得、寺田がショットを狙ったものの、外れ、長崎北陽台の勝利となった。

PICK UP