王座奪還狙う東福岡が大勝発進。秋田工、東海大相模、大阪桐蔭も元日の戦いへ。
全国的強豪の桐蔭学園高校を破って32年ぶりに神奈川県大会を制した東海大学付属相模高校は、44年ぶりの花園出場となった鹿児島県立加治木工業高校と2回戦でぶつかり、55-7と圧倒した。
東海大相模は計9トライ。
開始早々にフェイズを重ねて攻め込み、WTB石山航大がインゴールに持ち込み先制した。5分にも敵陣深くに入ると、CTB野口涼がグラバーキックで仲間を走らせ、石山の連続トライとなった。
8分にはFWの強さを活かしてゴールに迫り、FL金井悠隼がパワフルにフィニッシュ。26分には、主将のLO上村太陽が突破しオフロードパスをもらったFL高橋尚大がゴールへ力走。30分にはパワープレーでPR古谷開がインゴールにねじ込み、31-0と大きくリードした。
東海大相模は後半も勢いは止まらず、さらに4トライを追加して圧勝。
一方、加治木工は試合終了間際、主将のSO飯野啓心を中心に死力を尽くしてゴールに迫り、副将のHO万福優心がインゴールに突っ込み、チーム全員の思いを実らせた。そして、3年生のWTB濱砂挑夢がコンバージョンを決め、晴れ舞台での熱闘を終えた。
そして、東海大相模と元日ぶつかることになったのは、同じBシードの大阪桐蔭高校(大阪第2)だ。2回戦では目黒学院高校(東京第2)と対戦し、41-7で制した。
大阪桐蔭は前半3分、スクラムでプレッシャーをかけたあと、すばやくBK展開し、WTB芝田憲真がタックルをかわしてゴールへ駆け抜け先制した。11分にはFWを使って壁を壊しにかかり、SH須田龍之介が好機と見てインゴールに飛び込んだ。そして、ディフェンスで辛抱したあと、28分には相手のラインアウト失敗からボールを回し、WTB福永然がハーフウェイからギアを上げてゴールへ疾走した。
19-0で迎えた後半の4分には、LO神野康生のラインアウトスチールから敵陣深くに入り、すばやく展開して福永の連続トライとなった。大阪桐蔭の勢いは止まらず、9分には自陣から福永の力走後、キックとドリブルをはさんで次々とオフロードでつなぎ、HO梶川尚能がフィニッシュ。見事なサポートプレーでチームアタックが完成した。その後も2トライを追加。
一方の目黒学院は試合終了前、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込んでSH門上龍慈がトライを決め、FB中村福己もコンバージョンを成功し、目黒魂を見せて戦いを終えた。