女子 2022.12.22

日本協会の「ラグビー・エンパワメント・プロジェクト」。二期生が修了式迎える

[ 森本優子 ]
日本協会の「ラグビー・エンパワメント・プロジェクト」。二期生が修了式迎える
笑顔にあふれたREP修了式。締めはギャルピースで



 12月18日、日本協会が開催した2022年度のラグビー・エンパワメント・プロジェクト(REP)の修了式が都内で行われ、受講生17人が出席。西機真・日本協会普及育成委員長から修了証を受け取った。

 REPは昨年度から始まった取り組み。女子高校生を対象として、ラグビーの精神を活かした将来的な人材育成を目的として発足した。

 今年度の受講生は高校1年生から3年生まで17名。プレーヤーやマネージャー、将来的に仕事でラグビーに携わりたい学生とバックグラウンドは様々だ。

 8月に熊谷で第1回の講習を開催。以後、月に1回オンラインでラグビー界で活躍する先輩たちの講義を聞いてきた。10月にはフィリピンの同年代の選手とオンラインでトーク、翌11月には、アジア各国でラグビー普及に携わる3人の関係者に、自ら質問を考えて英語でインタビューするなど、国際的な視野も広げてきた。

 修了式では、全員が「未来を創る、未来のわたし」をテーマに3分間のスピーチ。半年間を振り返った。

 参加者の将来の夢はチームドクター、教員、医療ソーシャルワーカー、代表チームスタッフと様々。「これからも色々な面でラグビーと携わっていきたい」と、ラグビーとともにキャリアを重ねていく決意を述べた。

 西機委員長は「皆さんがいろいろな世界に気づいたように、私自身、皆さんの話を聞いて改めてラグビーの持つ力に気づかせてもらった。これからもラグビーの力を活かしてほしい」とエールを贈った。

 初めて顔を合わせた時には硬さも見られたが、オンラインで話すうちに「ラグビーが好き」という共通項で、連帯感が芽生えた。記念撮影の後は、参加者だけで動画を撮影。合言葉は「ニキセイ(二期生)!」。

 昨年度の一期生の中には、全国ジュニア大会やラグビー体験会の手伝いなど、すでに現場に実践を積んでいる先輩もいる。17人のこれからが楽しみだ。


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