東洋大が初の大学選手権進出を決めた! 立正大に34-21で快勝
29年ぶりに関東大学リーグ戦1部に復帰した東洋大が立正大を34-21で下し、大学選手権初出場を決めた。
試合前の時点で、両校は勝ち点で3ポイント差(東洋大18、立正大15)で、東洋大は勝てば大学選手権出場が決まる大一番となった。
11月27日、快晴の江戸川陸上競技場。前半、風下の立正大のキックオフで試合は始まった。
前半10分、まず立正大がスクラムからNO8ユアン・ウィルソンがサイドを突き、サポートしたLO田代拓海につないで先制トライ(G)を挙げたが、直後の13分、今度は東洋大が相手陣ゴール前ラインアウトモールからSH神田悠作が抜け出してそのままゴール下にトライ、ゴールも決まってすかさず同点に追いついた。
その後、東洋大は粘り強いディフェンスとセットプレーで優位に立ち試合の主導権を握った。安定した球出しからSH神田悠作がFW、BKを自在に操り積極的に仕掛けていく。
「スクラムは、こっちの方が重いので、みんなしっかり固まって押せば負けないと思っていた」とは東洋大PR山口泰雅。スクラムで何度も立正大の反則を誘い、27分にはPKから敵陣ゴール前のラインアウトを得ると、LO齋藤良明慈縁に合わせて後ろでキャッチ、モールを組みHO谷名樹がゴールに飛び込み追加点を挙げる。
さらに3分後にはFLタニエラ・ヴェアのトライで21-7とし、前半終了間際にもPKから相手ゴール前ラインアウトでゴール前にせまると、最後はFLタニエラ・ヴェアがラックサイドを潜り込んでトライを挙げ、26-7でハーフタイム。
今季、ハイパントを軸にゲームを組み立ててきた立正大だったが、スクラムが安定せずに攻撃のリズムが作れず、逆に東洋大はSO土橋郁矢がハイパント、ロングキックと効果的に使ってエリアマネジメントでも試合を優位に進めた。
「土橋選手はどこに蹴るかわからないイレギュラーなキックが多く苦戦した。スクリューハイパンも取りづらかった」(立正大SO吉野峻)。