各国代表 2022.11.19

W杯モードのフランス、日本戦は「決勝」。デュポン出場停止も、ンタマックら先発の強力布陣。

[ 編集部 ]
W杯モードのフランス、日本戦は「決勝」。デュポン出場停止も、ンタマックら先発の強力布陣。
バックラインの危険な選手であるロマン・ンタマック(手前)とヨラム・モエファナ(Photo: Getty Images)


 夏に来日したフランス代表は1.5軍だったかもしれない。主力メンバーの多くは所属クラブでの長期シーズンを終えたばかりで休養のためジャパンツアーには参加していなかった。連勝したとはいえ、東京では日本代表に5点差と苦しめられ、警戒レベルは上がった。11月20日にトゥールーズでおこなわれる再戦では、司令塔のロマン・ンタマックを含む、出場可能なベストメンバーで臨む。

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 フランスは昨年秋から12連勝中。この間、欧州の強豪6か国がぶつかるシックスネーションズで全勝優勝を果たし、南半球のビッグ4(ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン)も撃破。つまり、世界トップ10のチームをすべて倒しており、来年の自国開催ワールドカップの優勝候補と見られている。

 先週、激闘となった南アフリカ戦で負傷者を出し、同試合で危険なプレーをしレッドカードを提示されたキャプテンのSHアントワンヌ・デュポンは4試合出場停止となったため、先発メンバーは3人変更となった。

 夏の日本ツアーでもフランス代表をけん引したFLシャルル・オリヴォンがデュポンに替わって今度の日本戦でもキャプテンを務め、南ア戦途中出場で勝利に貢献したSHマキシム・リュキュが9番をつける。
 1番を任されたPRレダ・ワーディーは初先発に燃え、リザーブからスタメンに昇格したLOロマン・タオフィフェヌアはセットピースとフィジカルバトルで日本にプレッシャーをかけるだろう。

 勝負強いトライゲッターであるWTBダミアン・プノーは、木曜日の激しいトレーンングセッションで膝を痛めたとのことだが、スターティングメンバーに名を連ねた。

 ファビアン・ガルチエ ヘッドコーチは日本代表について、「どの国に対しても問題を引き起こすことができる」と警戒。ブレイブブロッサムズと呼ばれる日本代表は、先週はイングランド代表に大敗したものの、その2週間前にはオールブラックス(ニュージーランド代表)と接戦を演じており、過去一度も負けたことはない相手だが侮ることはない。

 今年のオータムネーションズシリーズを締めくくるラストゲーム。
「我々の頭のなかでは、この3連戦はワールドカップモードになっている。オーストラリアとの準々決勝、南アフリカとの準決勝、そして今回の試合は決勝だ」

アントワンヌ・デュポンに替わって9番をつけるマキシム・リュキュ(Photo: Getty Images)

<フランス代表 試合登録メンバー>
1.レダ・ワーディー(ラ・ロシェル)
2.ジュリアン・マルシャン(トゥールーズ)
3.ウイニ・アトニオ(ラ・ロシェル)
4.カメロン・ウォキ(ラシン92)
5.ロマン・タオフィフェヌア(リヨン)
6.アントニー・ジュロンシュ(トゥールーズ)
7.シャルル・オリヴォン(主将/トゥーロン)
8.グレゴリー・アルドリット(ラ・ロシェル)
9.マキシム・リュキュ(ボルドー・ベグル)
10.ロマン・ンタマック(トゥールーズ)
11.ヨラム・モエファナ(ボルドー・ベグル)
12.ジョナタン・ダンティー(ラ・ロシェル)
13.ガエル・フィクー(ラシン92)
14.ダミアン・プノー(クレルモン・オーヴェルニュ)
15.トマ・ラモス(トゥールーズ)

16.ペアト・モヴァカ(トゥールーズ)
17.ダニー・プリゾ(トゥーロン)
18.シピリ・ファラテア(ボルドー・ベグル)
19.フロリアン・ヴェハーゲ(モンペリエ)
20.バスチャン・シャリュロー(モンペリエ)
21.セク・マカルー(スタッド・フランセ)
22.バティスト・クイユー(リヨン)
23.マチュー・ジャリベール(ボルドー・ベグル)

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