【RWC2021】歴史的快挙狙うイタリア。レジェンドが日本戦9番、BKは快足ランナー並ぶ
ラグビーワールドカップ女子大会で過去9位が最高の女子イタリア代表(世界ランキング5位)が、2021ニュージーランド大会で新たな歴史をつくろうとしている。初の準々決勝進出をかけ、10月23日にオークランドのワイタケレスタジアムでおこなわれるプールB最終戦で女子日本代表に挑む。
初戦でアメリカを破ったイタリアだが、2戦目ではカナダに競り負け、1勝1敗(総勝点5)で現在プールB・2位。スターティングメンバーは先週から3人替え、女子イタリア代表歴代最多の109キャップを誇る元主将のサーラ・バラティンが9番をつけてチームをコントロールする。
そして、フォワードの2列と3列にも変更があった。
イタリアは、前の2試合はセットピースで苦戦。先週のカナダ戦はスクラムで重圧をかけられたシーンが何度かあり、ラインアウトも安定しなかった。
3試合連続で背番号1をつけるPRシルヴィア・トゥラニは、「私たちは、チームとして何をしなければならないか、どのようにプレーしなければならないか、明確だと信じている。日本は非常に技術的で、よく訓練されている。カナダのように、彼女たちはスクラムなどの優れたセットピースを持っているので、この分野で私たちはより良くなる必要がある」と気を引き締める。
日本とは過去3回戦って一度も負けたことはなく、前回のワールドカップでは22-0だったが、2019年11月に地元ラクイラで対戦したときは17-17と引き分けており、アンドレア・ディ・ジャンドメニコ ヘッドコーチも警戒する。
「日本はアメリカやカナダとは異なる特徴を持つチームだ。プレーのスピードと正確さは日本独特の性質であり、ゲーム中は集中力を高く保つ必要がある。優れたパワーと技術力を備えており、簡単な相手ではない。だが、私たちには明確な目標がある。2つの厳しい試合のあと、選手たちにはエネルギーを回復する機会を与えた。もし準々決勝に進出できれば、ラグビーワールドカップでイタリア代表として初めての快挙となり、我々は特別なことを成し遂げるためにここにいる」
カナダ戦ではパフォーマンスに一貫性がなかったと反省する。セットピース同様に課題となったモールディフェンスについても、日本戦へ向けて改善が必要とした。
一方、イタリアのバックスには危険なランナーがそろう。
アメリカ戦で鋭い走りを連発し、カナダ戦では開始30秒でハーフウェイから鮮やかなカウンターを見せ先制トライを決めた、FBヴィットーリア・オストゥーニ・ミヌッツィは最も警戒すべき選手だ。
CTBのベアトリーチェ・リゴーニやミケラ・シラリも勇敢なラインブレイカーであり、WTBのマリア・マガッティとアウラ・ムッツォも力強い走りでチームに勢いをもたらす。
そして、イタリアはチーム全体的にオフロードを巧みに使い、チャンスを広げる力がある。
ディフェンスは、日本と同じく粘り強い。FLジャーダ・フランコやLOジョルダーナ・ドゥーカなどが次の試合もハードワークでチームを鼓舞するだろう。
イタリアはワールドカップ開幕直前のテストマッチで、当時世界ランキング3位だったフランスを倒しており、実力は本物だ。
キャプテンのNO8エリーザ・ジョルダーノは、「できるだけ最善の方法でプール戦を締めくくり、ラグビーワールドカップでの旅を可能な限り続けることを目指す」とコメントした。
🔵#Italdonne
— Italrugby (@Federugby) October 20, 2022
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🇯🇵 🇮🇹 #JAPvITA
📍Waitakere Stadium, Auckland
🏉 Domenica 23 ottobre ore 12.45 / 1.45 ITA
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