プレシーズンマッチ、Div1対決はブラックラムズが24‐12でダイナボアーズに勝利。「泥臭く、粘り強く」。
しかし、このままでは終われないダイナボアーズは、20分過ぎに相手の反則からタッチキックでゴール前マイボールラインアウトを得ると、今度はしっかりモールを組んで押し込み右隅にトライ。そして30分過ぎには相手スクラムからSHのキックをチャージしてチャンスを作ると、SO石田一貴が敵陣深くキック、これをWTBヴァカヤリアが後逸し、ボールがインゴールに転がるところをダイナボアーズが押さえて24-12とした。しかし、ダイナボアーズの反撃もここまで。
勝ったブラックラムズのピーター・ヒューイット ヘッドコーチは「まだチームトレーニングはあまりやっておらず、課題もたくさんあったけど、やっていないにも関わらずフィジカリティ、コンタクトの部分は良かった。春からリコーのDNAの話を沢山してきました。泥臭さ、粘り強さ、ネバーギブアップ、今日はそれを見せてくれたと思う」と試合を振り返った。特に「前半のゴール前のディフェンスはよかった」と、前半を0点に抑えたことを評価した。
一方、敗れたダイナボアーズのグレン・ディレーニー ヘッドコーチは「相手は前半いいスタートを切ったけど、最後はダイナボアーズが2トライを挙げていい終わり方をしたと思う。フィジカルの部分では負けていなかったし、ブレイクダウンのボールをスティールするのが自分たちの強みだと思うが、今日はそれができていたと思う。12月17日の開幕戦にいいパフォーマンスが出せるように毎日成長し続けていきたい」と手ごたえを口にした。そして「次(10月21日)は日本一のチーム・パナソニックとの対戦なので、我々にとっていいチャレンジになると思う」と話していた。
●ブラックラムズ 南昂伸ゲームキャプテン試合後のコメント
「今シーズン1試合目ということで、出るメンバーは気合が入っていました。今日のテーマは泥臭く、リコーらしく最後まであきらめないで戦うこと。前半はO点で抑えてしっかり守れていたし、トライを取るところはしっかり取れました。後半は相手の勢いに押されるところもありましたが、リコーらしいディフェンスも出来たし、いいスタートが切れたんじゃないかと思います」
●ダイナボアーズ 奈良望ゲームキャプテン試合後のコメント
「自分たちのミスで自分たちの首を絞めてしまった。そこが大きな修正ポイントだと思います。今日はディシプリン(規律)のところ、ペナルティをしないというところをメインにチームでは話をしていたんですけど、また次の課題となってしまいました。ただ春からきついところでも走るのをみんな頑張ってきて、それが試合の終盤で出たと思います。少しずつ成果が見えてきました」