セブンズ 2022.09.09

【セブンズW杯】 女子日本は1回戦でフィジーに完敗。9位以下のトーナメントへ

[ 編集部 ]
【セブンズW杯】 女子日本は1回戦でフィジーに完敗。9位以下のトーナメントへ
女子セブンズ日本代表は懸命にディフェンスしたがフィジーの攻撃力が上回った ©JRFU


 7人制ラグビー(セブンズ)の世界一を決める「ラグビーワールドカップ・セブンズ 2022 南アフリカ大会」が、9月9日にケープタウンで開幕し、女子セブンズ日本代表は1回戦(ラウンド・オブ・16)でフィジーに7-36と完敗した。日本は8強入りならず、大会2日目は9位以下のチャレンジトーナメントに臨む。

 東京オリンピック銅メダルのフィジーは強かった。
 日本は相手が蹴ったキックオフボールを確保できず、開始から40秒も経たぬ間に最初のトライを許した。2分にはタックルを弾き飛ばされ、大外を抜かれて連続失点。自陣で劣勢が続き、4分にもディフェンスを破られ点差は広がった。
 ハンドリングも巧みなフィジーは、6分にはオフロードの連続で日本を翻弄。
 0-22とされた日本は、たまに攻撃する側になっても相手の厳しいディフェンスにボールをつなぐことができず、逆に食らいついても、ミスが少ないフィジーに後半もトライを重ねられた。

 それでも、一矢を報いたい日本は後半5分、自陣深くで辛抱して三枝千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ)が力走で大きくゲインし、サポートについていたキャプテンの平野優芽(ながとブルーエンジェルス)につないでトライを奪い返した。

 結局、7-36で敗れたが、2日目以降の戦いにつなげる終盤の1トライになったと信じたい。

 平野キャプテンは、「何もさせてもらえなかった、というのが率直な感想。これが今の実力、ということにつきます。でも次戦から新しいことをするのではなく、ディフェンスでは前に出てプレッシャーをかけ続けてボールを奪い、アタックでは一人ひとりが裏に出て勝負する、ということを正確にやりぬきます」とコメント。

 ベテランの中村知春は、「初戦に賭けていたので、今の気持ちは難しいです。ディフェンスは粘れたと思いますが、ボールが奪えなくアタックの機会が少ないとこういう厳しい結果になってしまいます。フィジーはモメンタムも強く、想定以上のうまさを持ったチームでした。明日以降は一番良い順位を目指していくのみです」と述べ、気持ちを切り替える。

 女子セブンズ日本代表は10日、チャレンジ(9~16位トーナメント)準々決勝で開催国の南アフリカと対戦する。


<女子セブンズ日本代表 登録メンバー>
1.中村 知春(ナナイロ プリズム福岡)
2.梶木 真凛(自衛隊体育学校)
3.三枝 千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ)
4.大竹 風美子(東京山九フェニックス)
5.水谷 咲良(東京山九フェニックス)
6.平野 優芽(ながとブルーエンジェルス)  
7.大黒田 裕芽(東京山九フェニックス)
8.大谷 芽生(立正大学/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
9.小出 深冬(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
10.永田 花菜(日本体育大学)
11.原 わか花(東京山九フェニックス)
12.須田 倫代(追手門学院VENUS)

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