南半球4か国対抗戦で南アが好発進 NZ泥沼抜け出せず指揮官は解任の危機
南半球の強豪4か国が激突する「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」が8月6日に開幕し、ムボンベラ・スタジアム(南アフリカ)でおこなわれたオープニングゲームでは、1年後のワールドカップで連覇を狙う南アフリカ代表“スプリングボックス”がニュージーランド代表“オールブラックス”に26-10で快勝した。
ニュージーランド代表は前回大会の優勝チームだが、直近の10試合はこれで4勝6敗(3連敗)。7月にアイルランド代表をホームに迎えて28年ぶりに地元でのテストシリーズを負け越したあと、コーチングスタッフの一部を入れ替えていたが、今回の敗戦により、イアン・フォスター ヘッドコーチとサム・ケイン主将に対する国内メディアやファンからの批判はますます厳しくなりそうだ。
ニュージーランドのメディアによれば、もし南アフリカで連敗すれば(13日の第2戦はジョハネスバーグで開催)、フォスター ヘッドコーチは解任される可能性が高いという。
南アフリカは試合開始早々、キープレーヤーのひとりであるSHファフ・デクラークがタックルにいった際に頭を強打して負傷交代するアクシデントがあったが、前半8分、ハイパントのこぼれ球をCTBルカニョ・アムが確保し、パスをもらった新星WTBカートリー・アレンザがトライを決め、活気づいた。
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ニュージーランドはこの試合、南アフリカが多用するハイボールに対して苦戦が目立った。
敵陣でゲームを優勢に進めた南アフリカは、SOハンドレ・ポラードのブーツで着実に加点。出足の速いディフェンスで黒衣の男たちにプレッシャーをかけ続け、ブレイクダウンでは、この試合が南アフリカ代表として50キャップ目だったHOマルコム・マークスがターンオーバーを連発するなど、相手に流れを渡さなかった。
後半も南アフリカが主導権を握り、ポラードがドロップゴールを決めるなどしてリードを拡大。
ニュージーランドは、相手にレッドカードが出て数的有利となった終盤に1トライを奪い返したものの、最後もハンドリングエラーから失点するなど正確性や規律を欠いたようなプレーが多く、厳しい結果となった。