NTTの新チーム名は「浦安D-Rocks」。ヨハン・アッカーマン氏がHCに
内山GMはチームの強化方針として「安定的・継続的に勝てるチーム作り」を掲げ、2022-23シーズンでのD1昇格を「マスト」とした。そして2023-24シーズンを「飛躍と定着の準備」期間とし、2024-25シーズンでD1史上最高位(過去最高は5位)を目指す。
「(昨季で)D1で戦う難しさを実感しました。そのなかで成績のアップダウンをなくし、安定して強化を進め、継続して勝つことでファンに応援されるチームを作る。2024-25シーズンでなんとしてもベスト4の壁を破りたい」と内山GM。下沖社長も「5年以内に優勝を目指したい」と意気込んだ。
強化策のひとつとして掲げたのが海外クラブとのパートナーシップ提携だ。2019年からつながりのあるフランス・TOP14のルー・ラグビーに加えて、スーパーラグビーのウェスタン・フォース、韓国の現代グロービスともパートナーシップを結んだ。かつて山田章仁も在籍した、MLRのシアトル・シーウルブズとも現在交渉中だ。
内山GMはパートナーシップの目的を3つ挙げる。ひとつはクロスボーダーの大会の実施、二つ目はゲームタイムの確保を含めた選手の育成、三つ目はW杯の開催地として強化策が進んでいるとみられるルー(仏)、フォース(豪州)との積極的な情報交換だ。
フォースとはすでにフレンドリーマッチの開催が決まっており、浦安パークで11月6日、12日におこなわれる。
現代グロービスとの連携は、「アジアラグビーの強化・発展への支援につながる」と内山GMは言う。「練習映像のシェアやキャンプの誘致等で関係性を深めたい」と話した。
チーム全体での始動は8月下旬を予定。社員選手が8月上旬から集まり、先にスタートを切る。
「まずは文化づくり。お互いの良さを出し合って、新しい戦い方のスタイルを作る。一番大事になるのはコミュニケーション、相互理解。一番難しいけど、一番取り組まなければいけないところです」(内山GM)
事業会社であるNTT Sports Xの資本金は25億円(出資比率:NTTドコモ40%、NTTコミュニケーションズ40%、NTT20%)で、社員は47人。
うち社員選手の27人はまずNTT Sports Xに出向となり、そこからNTTグループへ研修という形で配属された(7月1日~)。
下沖社長含めた事業スタッフ20人は全員がSA浦安とRH大阪のスタッフで、新規の採用はない。経営企画、総務、財務、ガバナンス等をおこなうクラブマネジメント部に4人、チーム強化をおこなうチームマネジメント部に内山GMら8人、スポンサーやチケット販売等をおこなうマーケティング部に7人が配属されている。
「スポンサーはNTTグループ以外で1億円以上を目指したい」と下沖社長は話し、その他の短期的な目標、ファンクラブ等については後日発表するとした。
●チームビジョン
革新的なチャレンジを続け、社会・地域・会社に多面的な価値を与え続けるスポーツ界のトップランナーをめざす。
・世界に誇れる革新的なクラブへ。(事業・強化共にリーグNo.1)
・地域に愛され続けるクラブへ。
・社会に変化をもたらすクラブへ。