国内 2022.06.06
流経大柏が12年ぶりに優勝。各ブロック決勝戦をリポート【関東高校大会】

流経大柏が12年ぶりに優勝。各ブロック決勝戦をリポート【関東高校大会】

[ 編集部 ]
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Cブロック決勝
桐蔭学園 33-0 東京

 東京2位の東京高校が桐蔭学園にチャレンジ。序盤は身上の詰めのディフェンスがさく裂し、両WTB(足立英都③、永井主樹②)のタックルが光った。「それでも(桐蔭の選手たちは)ボールを落としたり、簡単に倒れたりはしなかったですよね。さすがです」と森秀胤監督。FB山田健太②のキックなどで何度か好機を作ったが、ゴールラインを割ることはできなかった。一方、先発の3年生は5人だけ(リザーブも3人)と若いメンバーを起用した桐蔭学園は、SH後藤快斗・SO丹羽雄丸の1年生HB団を中心にアタックを展開。5トライを奪って快勝した。

桐蔭学園
昌平

Bブロック決勝
茗溪学園 63-5 日川

 茗溪学園が9トライを奪って大勝した。田村優太郎②、網田優作③のCTB陣が幾度もラインブレイク、SO岡本泰一は50/22キックを決めるなど、自陣からアグレッシブなアタックでトライまでつなげた。セブンズユースアカデミー生のWTB森尾大悟②は2トライの活躍。FWもモールで2トライを挙げ、後半8分のWTB森尾のトライは敵陣22㍍線でのラインアウトスチールが起点になった。「ただ、昨日と同じで最初に取られたからね」と高橋健監督は試合の入り方を指摘。キックオフ直後に反則を取られ、BKでつないだ日川に先制トライを許していた(WTB初鹿野叶③のトライ)。

茗溪学園
日川

Aブロック3決
國學院栃木 21-7 國學院久我山

 互いに接点で逃げない國學院対決は、昨年全国準優勝の國學院栃木が制した。トライ数は3本-1本。栃木が3本連続で後半13分までに21-0とし、1本返されるもリードを守り勝ち切った。国栃の先制は、久我山にシンビンが出たあとの前半19分。「あのスクラムは大きかった」と両チーム関係者が振り返るスクラムで国栃が久我山を押し込んだ。国栃は相手陣でターンオーバーから怒涛のアタック。さらにペナルティのアドバンテージを握りながら攻め、SO伊藤龍之介主将③の高速ロングパスでCTB山田壮③を右端に滑り込ませた(山田は昨年はFLで先発起用)。執拗にスクラムで攻め立てた国栃ががっちりと主導権を握った。後半8分にはじわじわ時間を使いながら攻める国栃が、ラインアウトモールから一転、SO伊藤を走らせてFB福田正武②がトライ、14-0に。後半13分はラインアウトモールから文句なしのトライを奪って21-0と突き放し、勝利を手繰り寄せた。

國學院栃木
國學院久我山

Aブロック決勝
流経大柏 36-14 東海大相模

 互いに1回戦で激闘を制した両チームだったが、この日は連戦の経験値も高い流経大柏がゲームをコントロールした。序盤こそPR野崎敬一朗②がラックにしつこく絡むなど、東海大相模が相手のアタックを乱したが、5分には流経大柏が22㍍線内モールからFL中川功己主将③がドライブして先制トライ。その後も、FL中川、CTB飯岡建人③らのゲインと2人目のサポートが冴え、確実に防御網を切り崩す。13分にはNO8小澤天③の突破をサポートしたFL中川が2トライ目(後半4分にハットトリック)。前半さらに2トライを挙げて大方、勝負が決まった。東海大相模は、前半終了間際にモールからFL金井悠隼③が、後半15分にSO野口柊③のショートパントからLO上村太陽主将③がそれぞれトライを奪うも、勝利を手繰り寄せることはできなかった。

流経大柏
東海大相模

3位決定戦結果一覧
Bブロック 桐生第一 10-5 昌平
Cブロック 川越東 40-0 専大松戸
Dブロック 慶應 29-7 熊谷工
Eブロック 成城学園 26-19 清真学園
Fブロック 深谷 46-7 佐野日大
Gブロック 勝田工 19-10 作新学院

桐生第一

※大会の詳細リポート、ピックアッププレイヤーなどは6月25日発売の8月号にて掲載予定

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