国内 2022.05.21

東京サントリーサンゴリアスがリベンジ! 東芝ブレイブルーパス東京との激闘制し決勝進出

[ 編集部 ]
東京サントリーサンゴリアスがリベンジ! 東芝ブレイブルーパス東京との激闘制し決勝進出
ブレイブルーパスFLリーチとサンゴリアスFBマッケンジーのマッチアップ(撮影:早浪章弘)


 東京都府中市を拠点とする2チームのダービーマッチとなったリーグワン2022・プレーオフ準決勝第1試合は、激闘となり、レギュラーシーズンを1位通過していた東京サントリーサンゴリアスが同4位の東芝ブレイブルーパス東京に30-24で競り勝ち、決勝進出を決めた。

 3週間前にリーグ戦(第15節)で対戦したときはブレイブルーパスが勝っていたが、サンゴリアスはプレーオフでリベンジを果たし、リーグワン初代王座へ向け前進した。

 5月21日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれたライバル対決。序盤から激しい攻防となった。

 先制したのはブレイブルーパスだった。前半8分のピンチをFLマット・トッドらの粘り強い守りで脱出すると、迎えた17分、SO中尾隼太が40メートルのペナルティゴール(PG)を決め、3点を入れた。

 対するサンゴリアスは24分、自陣深くで守る側だったが、WTB尾崎晟也がインターセプトして約80メートル走り切り、トライを奪った。

 しかし、ブレイブルーパスは3分後、ゴールに迫ってLOジェイコブ・ピアスが突っ込み、再びリードする。

 その後、サンゴリアスがPGで同点としたが、ブレイブルーパスは36分、自陣深くからのSH小川高廣のロングキックをWTBジョネ・ナイカブラがチェイスし、いち早くボール地点に到着したサンゴリアスFBダミアン・マッケンジーにプレッシャーをかけ、サポートしたFLリーチ マイケルがターンオーバー。ボールを手にしたキャプテンのSH小川がラックサイドから俊敏な動きでわずかなギャップを抜け、ゴールへ走り切り、勝ち越しトライとなった。

 それでも、両者譲らぬシーソーゲームで、サンゴリアスはハーフタイム前に追いつく。敵陣22メートルライン内に入ってFBマッケンジーとWTBテビタ・リーが軽快なステップでディフェンダーを揺さぶり、最後はPR石原慎太郎がフィニッシュ。マッケンジーは厳しい角度からのコンバージョンも決め、17-17で折り返した。

 後半、先にスコアボードを動かしたのはブレイブルーパスで、45分(後半5分)、敵陣深くに入り、ラインアウトからのサインプレーを決めてSH小川がトライを挙げた。SO中尾が確実にコンバージョンを決め、7点リードを奪った。

 しかしその後、ブレイブルーパスに反則が続き、49分、52分と、サンゴリアスのマッケンジーが40メートル超のPGを2本連続で決め、23-24と1点差に詰めた。

 そして、サンゴリアスは59分、CTBサム・ケレビのブレイクで敵陣深くに入り、連続攻撃からキャプテンのCTB中村亮土が前に空いたスペースを抜け、逆転トライを決めた。

 6点ビハインドとなったブレイブルーパスは、63分、粘り強い相手ディフェンスに対して根気よく22フェイズを重ね、LOシオネ・ラベマイが味方のサポートも得てパワフルに突進し、ゴールラインを越えたが、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でもグラウンディングは確認できず、トライは認められなかった。

 ブレイブルーパスは70分にも敵陣深くに入ったが、ラインアウトのスローイング失敗でチャンスを逃し、その後も攻めるチャンスはあったもののラインアウトでエラーが続いて反撃ならず、サンゴリアスが接戦を制した。

 準決勝もうひと試合、埼玉パナソニックワイルドナイツ×クボタスピアーズ船橋・東京ベイは、22日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる。

3週前のリベンジを果たした東京サンゴリアス(撮影:早浪章弘)

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