国内 2022.05.13
世界でも活躍したレジェンド、畠山健介と坂井克行が引退。シャトルズが退団選手を発表。

世界でも活躍したレジェンド、畠山健介と坂井克行が引退。シャトルズが退団選手を発表。

[ 編集部 ]
2016年のリオオリンピックで日の丸をつけて奮闘した坂井克行(Photo: Getty Images)

 そして、7人制ラグビー(セブンズ)のスターだった坂井克行も現役選手生活にピリオドを打った。三重県出身。四日市農芸高校、早稲田大学を卒業し、2011年から11シーズン、シャトルズに在籍していた。
 シャトルズのセンター、ウィングとしても活躍した坂井だが、ファンにはセブンズのスペシャリストという印象が強いかもしれない。
 セブンズ日本代表として歴代最多の62キャップを獲得し、キャプテンも務めた。世界の強豪と戦うワールドセブンズシリーズでは、通算204試合に出場し、73トライを含む825得点を記録している。得点・トライ数ともセブンズ日本代表歴代最多だ。
 ワールドカップ・セブンズにも2大会(2013年、2018年)出場。
 そして、偉大なオリンピアンでもある。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに出場し、優勝候補だったニュージーランドなどを倒して4位入賞の快挙を成し遂げ、日本の7人制ラグビーも世界で戦えることを証明した。

 引退を発表した坂井は、「11シーズンという長期間にわたり応援していただき、ありがとうございました。振り返ってみると、試合に勝ったことやオリンピック出場などの『嬉しかったこと』よりも、試合に負けたこと、大事な場面でのミス、メンバーから外されたことなどの『悔しかったこと』の方が、より多く頭に浮かんできます。そうした悔しい思いを糧に『次は勝つ。もっとうまくなりたい』という覚悟を持って、現役生活に取り組んでまいりました。『もう一踏ん張り!』という思いもありますが、自分のイメージ通りのプレーができなくなり、引退する運びとなりました。ファンの皆様、職場、家族のサポート無しには、ここまでプレーを続けることはできませんでした。また、けがをしない身体を与えてくれた両親には、感謝の気持ちでいっぱいです。今日まで応援ありがとうございました。今後は、微力ながら、チームを応援してまいります。また、グラウンドでお会いしましょう!!」とコメントした。

 そのほか、11年在籍したセンターの河合航(34歳)、8年在籍したセンターの大橋晋(30歳)とウィングの松井謙斗(30歳)、5年在籍したフッカーの磯辺裕太(27歳)、4年在籍したプロップの水野健(27歳)、2年在籍したスタンドオフ/フルバックの立見聡明(24歳)も現役引退し、社業に専念する。

 外国出身選手では、ロック/フランカーのジョーダン・スマイラー(36歳)、スタンドオフ/フルバックのロビー・ロビンソン(32歳)、ロックのジャン・デ・クラーク(31歳)、ユーティリティバックのルテル・ラウララ(26歳)も退団することになった。

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