セブンズ 2022.05.01

女子セブンズ日本代表が2年ぶりにワールドシリーズ参戦 ラングフォード大会初日3連敗

[ 編集部 ]
女子セブンズ日本代表が2年ぶりにワールドシリーズ参戦 ラングフォード大会初日3連敗
アイルランド戦で懸命にディフェンスするサクラセブンズ(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 女子7人制ラグビー(セブンズ)の強豪が集うワールドラグビーセブンズシリーズは、第5ラウンドのラングフォード大会(カナダ)が現地時間4月30日に始まり、招待チームとして約2年ぶりのワールドシリーズ参戦となった女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”は、初日のプール戦を3戦全敗で終えた。

 プールBに入った日本は初戦でアイルランドと対戦し、7-22。
 キックオフボールを確保できず、序盤からしばらく自陣で守る時間が続き、パワーとスピードがありキックも活用したアイルランドが前半に3連続トライを挙げた。
 後半早々にアイルランドにイエローカードが出て、数的有利となった日本は、テンポよくボールを動かして永田花菜がトライを奪い返したが、終盤にも失点し、黒星スタートとなった。

 2戦目はフランスに挑み、5-41と完敗だった。
 この試合でもキックオフ失敗で相手にボールを渡してしまい、開始から30秒も経たぬ間に先制された。2分にはラックサイドを突破され、4分にも失点すると、6分にはフランスの厳しいディフェンスに対して落球し、4トライ目を奪われた。
 ハーフタイム前、ベテランの中村知春などが俊敏性を活かしてようやく敵陣に入ったが、ブレイクダウンでターンオーバーされ、オフロードでつながれ点差は広がった。
 0-29で迎えた後半、日本はディフェンスで奮闘したものの、フランスが2トライを追加。
 終了間際にリスタートのキックオフボールをキャッチした永田が自陣からゴールへ走り切り、一矢報いたが、大敗となった。

 プールBの最終戦は、コアチームのなかで最もランキングが低い(10位)ブラジルが相手で、勝利が期待されたが、12-38で敗れた。
 開始から20秒でブラジルのスピードランナーに振り切られ、先制を許した日本は、前半6分、敵陣深くに入ってスクラムから攻め込み、すばやくボールを動かして原わか花がトライを奪い返した。
 しかし、リスタートのキックオフ争奪でボールを確保できず、ショートサイドを突破され、失点。ハーフタイム前にもブラジルがトライを挙げ、5-19で折り返した。
 流れを変えたい日本だったが、後半もブラジルの俊敏なタリア・コスタに翻弄され、疲れも見え始め、点差は広がった。
 それでも、日本は終了間際、大谷芽生がダミーから抜けてチャンスをつくり、最後は三枝千晃がトライを挙げ、翌日の戦いにつなげた。

 大会2日目(現地時間5月1日)、日本は9位以下のトーナメントに臨み、プールCで最下位だったイングランドと対戦する。


<ラングフォード大会 女子セブンズ日本代表 登録メンバー>
1.中村 知春(ナナイロ プリズム福岡)
2.小笹 知美(ナナイロ プリズム福岡)
3.梶木 真凜(自衛隊体育学校)
4.三枝 千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ)
5.水谷 咲良(東京山九フェニックス)
6.大谷 芽生(立正大学ラグビー部 4年/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
7.平野 優芽(主将/ながとブルーエンジェルス)
8.松村 美咲(関東学院六浦高校ラグビー部 3年)
9.原 わか花(東京山九フェニックス)
10.永田 花菜(日本体育大学ラグビー部女子 4年)
11.小出 深冬(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
12.矢崎 桜子(横河武蔵野アルテミ・スターズ/青山学院大学ラグビー部 1年)
13.吉野 舞祐(日本体育大学ラグビー部女子 3年)

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