横浜キヤノンイーグルス痛恨の黒星… コベルコ神戸スティーラーズに敗れPO進出厳しい状況に
3チームがプレーオフ進出への最後の1枠を争い、逆転4強入りのために残り試合は絶対に負けられない状況だった横浜キヤノンイーグルスだが、5月1日、兵庫・神戸ユニバー記念競技場でおこなわれた第15節でコベルコ神戸スティーラーズに33-42で敗れ、厳しくなった。
同日夕方に試合をおこなう東芝ブレイブルーパス東京が勝った場合、イーグルスのプレーオフ進出の可能性は消滅する。
スティーラーズがホームでの今季ラストゲームに燃えた。
前半7分、ラインアウトスチールから攻めに転じ、フェイズを重ねてアドバンテージを得たあともテンポよく細かくつないでSO李承信が先制トライを挙げた。
対するイーグルスは11分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで前進し、NO8アマナキ・レレイ・マフィがインゴールに突っ込んだ。両チームともコンバージョン成功で7-7となる。
次に先行したのもスティーラーズで、16分、タッチライン際で相手にプレシャーをかけ、イーグルスのCTBジェシー・クリエルがボールを内に残そうとしたところ、それを狙っていた同じ南アフリカ代表、赤いジャージーの12番をつけたルカニョ・アムがインターセプトし、ゴールへ走り切り神戸のファンを沸かせた。
だが、その後、スティーラーズは2度のトライシーンを演出しながら、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でエラー、反則が確認され、連続ノートライとなり、足踏みしてしまう。
すると、必死のディフェンスで踏ん張っていたイーグルスは32分、敵陣深くに入ってスクラムからNO8マフィがサイドアタックでゴールに迫り、すばやくリサイクルしてSO田村優が体勢を崩しながらも右外のWTBヴィリアメ・タカヤワにつなぎ、またも同点となった。
それでも、シーソーゲームは再びスティーラーズサイドに傾き、36分、ラインアウトからモールでゴールに迫ったあとすばやくバックス展開し、WTBアンダーソン フレイザーが勝ち越しトライを決めた。
後半の序盤、イーグルスのCTBクリエルにトライを許し、FB小倉順平のコンバージョン成功でゲームをひっくり返されたスティーラーズだが、48分(後半8分)、再び攻め込んで辛抱強くボールをつなぎ、WTB山下楽平が逆転トライを決めた。
そして、54分にはSH中嶋大希がインターセプトからゴールへ走り切り、スティーラーズに勢いがついた。
その後、ペナルティゴール(PG)で加点し、64分にもFWでゴールに迫ってアドバンテージを得ると、ワイドにボールを動かしてWTB山下がトライ。スティーラーズペースは続いて67分にもPGで加点し、23点差がついた。
粘るイーグルスは71分にラインアウトからモールで押し込み、76分にもトライを挙げてコンバージョン連続成功で9点差まで詰めたが、ホーンが鳴ったあと、最後に得たPGチャンスを小倉が外し、7点差以内の敗戦で与えられるボーナスポイントも逃した。