国内 2022.04.30

【D3・順位決定戦】 今季で活動休止の宗像サニックスブルース、ホーム最終戦で勝利ならず。

[ 編集部 ]
【D3・順位決定戦】 今季で活動休止の宗像サニックスブルース、ホーム最終戦で勝利ならず。
リーグ戦に続き順位決定戦も熱闘となったブルース(上下・青)×ブルーシャークス(撮影:太田黒航一)


 今シーズン限りで活動を休止する宗像サニックスブルースは、リーグワン・ディビジョン3の総当たり戦を2位通過して地元・福岡に帰り、4月30日に最後のホームゲームを戦ったが、グローバルアリーナに足を運んだファンの応援に勝利で応えることはできなかった。1位~3位決定戦の第2節で、清水建設江東ブルーシャークスに26-40で敗れた。

 清水建設江東ブルーシャークスは順位決定戦の第1節で豊田自動織機シャトルズ愛知に10-37で敗れ、この試合でボーナスポイント(3トライ差以上つけた場合に勝点1が付与される)を獲得できなかったため、シャトルズ(順位決定戦・1試合を終え総勝点5)がブルーシャークス(同・全2試合を終え総勝点4)より上位になることが確定し来季ディビジョン2への自動昇格が決まった。

 先制したのは宗像サニックスブルースだった。前半3分、SOコビー・ミルンがLOジャン・ドローストとの連係プレーでディフェンスを破り、トライを挙げた。

 しかし、約4週間前に同会場でおこなわれたリーグ戦第9節でブルースに逆転負けした清水建設江東ブルーシャークスはリベンジに燃えていて、ペナルティゴール(PG)で得点したあとの11分、敵陣深くに入ってSOオルビン・レジャーがトライを奪い返す。15分にはフェイズを重ねてCTBジョンベン・コッツェが敵陣10メートルライン付近から抜け、ゴールへ走り切った。

 その後、宗像サニックスブルースが反撃し、点差を詰めたが、清水建設江東ブルーシャークスは34分にも敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールを組んでバックスも加わって押し切り、24-14で折り返した。

 ペースをつかんだ清水建設江東ブルーシャークスは、後半早々、ブレイクダウンのターンオーバーから攻め込み、後方から走り込んできたFBコンラッド・バンワイクが抜けてトライを挙げた。58分(後半18分)にはPGで加点し、34-14となった。

 一方、チャンスをつくりながら、なかなか得点につなげられなかった宗像サニックスブルースだが、相手にイエローカードが出て数的有利となり、66分、ゴール前のスクラムから攻めてCTBトロケ マイケルがタックルを振り切ってトライを奪い返す。

 チームの看板選手である元日本代表WTBのカーン・ヘスケスが粘り腰からの力強い走りで会場を沸かせ、72分にはラインアウトからモールで押し込み11点差に詰めた。

 しかし、清水建設江東ブルーシャークスも激しくファイトし続け、終盤にPGで得点を重ね、宗像サニックスブルースを突き放した。

 2位以下が決まった清水建設江東ブルーシャークスは入替戦での昇格を目指す。
 一方、宗像サニックスブルースはまだディビジョン3優勝の可能性は残っており、5月8日に愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれる最後の試合で豊田自動織機シャトルズ愛知に挑む。

宗像サニックスブルースのホーム最終戦で応援したファン(撮影:太田黒航一)
たくさんの思い出があるグローバルアリーナで最後の戦いを終え、記念撮影(撮影:太田黒航一)

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