セブンズ 2022.04.11

紫紺、頂点に。東日本大学セブンズ決勝で筑波大との死闘を制す

[ 編集部 ]
紫紺、頂点に。東日本大学セブンズ決勝で筑波大との死闘を制す
優勝の瞬間。紫紺の喜びが弾けた。(撮影/松本かおり)
明大・山村和也は準決勝でもトライを奪った。(撮影/松本かおり)
優勝の明大。4連覇。(提供/関東ラグビー協会)
準優勝の筑波大。応援の部員も含め、一体感があった。(提供/関東ラグビー協会)



 紫紺のプライドを輝かせたのは、入学したばかりの好ランナーだ。
 4月10日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた東日本大学セブンズで明大が頂点に立った。
 決勝で筑波大と対戦し、21-17と勝利を手にした。

 その激戦で決勝トライを奪ったのが報徳学園から入学したばかりの1年生、山村和也だった。
 14-17と3点ビハインドだった後半5分過ぎ、スクラムから出たボールを手にした背番号11が巧みなステップで防御の裏に出る。
 すぐにギアを上げてインゴールへ一直線。逆転のトライを挙げた。

 その後の残り1分も激闘は続いた。
 頂上決戦で立ち上がりから高い集中力を見せた筑波大が、ラストシーンまで強度高く戦ったからだ。
 ラストプレーでも、PKから水色のジャージーが速攻を仕掛け、ゴールラインに迫った。

 それに対し必死に守り続けて掴んだ勝利だったから、フルタイムのホイッスルが吹かれた瞬間、紫紺のジャージーは飛び上がって喜びを表現した。
 季節やカテゴリーに関係なく、優勝は嬉しい。大きな経験値を得た。

 昨年、一昨年と、コロナ禍により中止となっていた同大会。明大は2017年〜2019年大会に続いての4連覇となった。
 ゲームキャプテンを務めた伊藤耕太郎は、高校時代以来のセブンズも、「楽しくやれた」と振り返り、続けた。

「最後の試合は、足が動かないぐらいきつかった。でも、みんなでカバーできた。(15人制に向けて)去年は(大学選手権)決勝で悔しい思いをしたので、春から決勝で勝つための準備をしていきたい」

 山村は、「コンタクトの強さが足りない」としながらも、「自分の通用するところにも気づけた」。
 また、「15人制でも、少しでもはやく紫紺のジャージーを着られるように、出場し続けられるようにしたい」と抱負を口にした。

コンソレーションの優勝は東海大。早大を35-10と突き放した。(撮影/松本かおり)

PICK UP