セブンズ
2022.04.11
コロナ禍を経て強豪も戻ったワールドセブンズシリーズ フィジーが東京五輪以来の金メダル
新型コロナウイルス感染症の影響によるさまざまな問題で、長期間、ワールドラグビーセブンズシリーズ参加が叶わなかったニュージーランドとサモアが久しぶりに舞台に戻り、1月のスペインラウンド(マラガ大会・セビリア大会)を欠場していたフィジーも復帰し、4月9日、10日に開催されたシンガポール大会は2022年シーズン初めてコアチーム(16チーム)がすべてそろった大会となった。
優勝したのはフィジー。
英国出身のレジェンド、ベン・ゴリングスが新しい指揮官となって臨んだ初陣でアイルランドに敗れたものの、日本も入ったプールDを1位で通過し、準々決勝では、今季開幕から4大会連続で優勝していたランキングトップの南アフリカに19-14で勝利。準決勝ではオーストラリアと接戦になったが、19-12で逆転勝ちした。
準決勝もう1試合は、ニュージーランドがアイルランドに苦しみながらも7点ビハインドの土壇場から2トライを挙げて劇的な逆転勝利となり、決勝進出。
昨夏の東京オリンピックで金メダルを争った2強が約8か月半ぶりに国際舞台のファイナルで顔を合わせ、フィジーは今大会でデビューしたニューフェイスや経験少ない若手が躍動したほか、オリンピック金メダリストのワイセア・ナズングやジェリー・トゥワイなどもチームを引っ張り、28-17でライバルを下した。
フィジーがワールドセブンズシリーズで優勝カップを掲げたのは2020年2月のシドニー大会以来。
なお、日本は今回のシンガポール大会で14位だった。
次週(4月16~17日)はカナダのバンクーバーに舞台を移して第6ラウンドがおこなわれる。