国内 2022.03.27

横河武蔵野がキックオフミーティング合宿を実施。新加入4選手も合流し好スタートを切る

[ 山形美弥子 ]
横河武蔵野がキックオフミーティング合宿を実施。新加入4選手も合流し好スタートを切る
スクラム練習に励み、ホームグラウンドに凄まじい地響きを立てた横河武蔵野FW陣。(撮影/山形美弥子)
新キャプテンとしてチームの先頭に立つ松下修士。『Commitment』をスローガンに、上位進出を目指す。(撮影/山形美弥子)
早くもチームに合流したフレッシュルーキー。(左から)CTB皆川祥汰(日体大)、PR山本渓太(帝京大)、SO/CTB金裕平(帝京大)。(撮影/山形美弥子)
後輩思いの一面を見せたFL今要(こん・かなめ)。今季さらなる活躍が期待される。「今年はチームとしても個人としてもタフなシーズンになると思います。日々の練習や自主トレーニングから厳しい選択をして成長と勝利に繋げたい」(撮影/山形美弥子)
横河武蔵野の元CTB選手、大森陽平新ヘッドコーチ率いる成蹊大も合宿に合流した。来年の創部100周年に向け『昇格』を至上命題に掲げ獅子奮迅する。(撮影/山形美弥子)
BK練習ではCTB小沢翔平が貫録を示し、楽しくてたまらない様子で大学生に胸を貸した。(撮影/山形美弥子)
合宿最終日の早朝7時から東京・武蔵野市で清掃ボランティアをおこなう選手たち。「少しでも地域に貢献できる集団でありたい」(写真提供:横河武蔵野アトラスターズ)



 3月19日から21日までの3連休、トップイーストリーグAグループの横河武蔵野アトラスターズが、本拠地(東京・武蔵野市)でキックオフミーティング合宿をおこなった。

 この合宿はチームビルディングの一環として、山崎豪ゼネラルマネージャーの発案によって開催されたもの。キックオフミーティングやグラウンド練習のほか、畔上(あぜがみ)和希講師(株式会社アトゼ・ライフケア)による講義、成蹊大との合同練習、早朝の清掃ボランティア活動なども実施された。

 2022シーズンのチームスローガンは、『Commitment』(深い関わり合い)。チームスピリッツである『Brothers in Arms』(兄弟のような絆で結ばれた集団)をより明確に体現することを目指す。
 魅力のある選手、応援してもらえるチームに成長するためには、仕事、ラグビー、チームメイト、ファン、家族ともっと深く関わり合い、献身的な責任を果たす決意が必要であるという考えだ。

 理論と閃きのベストマッチ、深堀監督&髙島ヘッドコーチ率いる新体制のもと、新キャプテンにはCTB松下修士(29歳)が就任した。バイスキャプテンはLO松野泰樹(24歳)とWTB/FB青木大(29歳)が務める。

 大役を任された松下は、2017−2019シーズンにもキャプテンとして強いリーダーシップを発揮した。今回が2度目のキャプテン就任となった。

「チームとしての目標は『優勝』です。でもその前に一社会人、武蔵野市民、アトラスターズの選手として僕らが目指すのは、社会に貢献できる人財になること。地域の皆さんに貢献して、応援してもらえるようなチームになりたい」とし、「応援の力があれば、僕らも100%以上の力が発揮できます。武蔵野を代表するスポーツクラブとして、皆さんから応援される中で勝利を勝ち取りたい」と新たなシーズンへの展望を語った。

 合宿には新加入選手4人も合流し、新たなチャレンジに燃えた。
 帝京大からPR山本渓太、SO/CTB金裕平、日体大からCTB皆川祥汰と3人のフレッシュルーキーが横河武蔵野の一員となる。
 そして、2021年に富士フイルムを退団し、タマリバクラブでプレーを続けていたLO/NO8本田晋太朗(26歳)が加入し、新戦力となった。新加入選手たちは4月から公式戦出場資格を得る。

 PR山本は、横河武蔵野のYouTubeチャンネルでラグビー動画を見たのがきっかけでチームに興味を抱き、練習会で入部を決意した。
 この合宿で初めて本格的な練習に参加し、「全体的に明るい雰囲気で練習していたし、他のチームに入った友達は4月からだけど、(自分の場合はこの合宿が)皆さんと仲良くなるきっかけになったし、めっちゃ良かったと思います」とコメント。1番のジャージー獲得を目指す。

 SO/CTB金は、12番獲得を目指す。「一日でも早く試合に出られるように頑張りたいと思います。上手な先輩がいっぱいいるので、負けないでしっかり頑張りたいという気持ちがあります」と意気込む。
 初練習の感想を尋ねると、「先輩がとても優しくて楽しかったです。特に今要さんがキツイ走りのメニューのときに『行けよ、行けよ!』と励ましてくれて、それがすごく力になりました」と笑顔で語った。

 CTB皆川は、13番獲得を目指す。
 20歳のとき、NZ・ワイカトラグビー協会のインターナショナルプログラムに参加した経験がある。昨年5月のトライアウトの時期に膝を手術し、悔しい思いをした。
 しかし関東大学対抗戦と大学選手権に先発し、80分間フル出場するなどして責任を全うした。「自分はどっかんどっかん突っ込んで行くプレーで試合に出ていたので、ぜひこのチームでガツガツ行ける選手の一人になれたらいいなと思っています」と意気込みを語った。

 合宿2日目には成蹊大が合流し、合同練習をおこなった。
 横河武蔵野と成蹊大は、今月から毎週木曜日に横河電機グラウンドでFW合同練習をおこなっている。4月24日には成蹊大けやきグラウンド(東京・武蔵野市)で対戦するなど、相互に行き来して連携を強めている。

 新ヘッドコーチに就任した大森陽平氏は、横河武蔵野の元選手。2012年から6シーズンに渡ってCTBとして活躍した。現役引退後は母校に赴き、指導者としてラグビー部強化のために心血を注いできた。「2023年に創部100周年を迎えるわれわれ成蹊大ラグビー部は、『昇格』を至上命題としてスタッフも刷新し、今年再出発を切りました」と意気込む。

 合宿最終日には、横河武蔵野の選手たちが武蔵野市内で清掃ボランティアをおこなった。
 横河武蔵野は、社会貢献、特に地域への取り組みを加速させようとしており、このようなイベントを通じて少しでも地域に貢献できる集団でありたいとしている。今後もチームのオフィシャルポロシャツを着た選手たちが、地域に根差したさまざまなボランティア活動を実施する予定だ。

※詳しいチーム情報は横河武蔵野アトラスターズ公式ホームページでご確認ください。


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