国内 2022.03.27

東芝ブレイブルーパス東京が4位と勝点3差 コベルコ神戸スティーラーズとの熱闘を制す

[ 編集部 ]
東芝ブレイブルーパス東京が4位と勝点3差 コベルコ神戸スティーラーズとの熱闘を制す
勝利を決定づけるトライを決めたブレイブルーパスのリーチ マイケル(撮影:平本芳臣)


 上位4チームが進めるプレーオフへ向け、負けられない6位の東芝ブレイブルーパス東京と7位のコベルコ神戸スティーラーズが3月27日に東大阪市花園ラグビー場で激突し、ブレイブルーパスが46-35で大事な戦いを制した。

 ブレイブルーパスはこれで6勝5敗となり、総勝点は29で4位とは3ポイント差に縮まった。スティーラーズは4勝7敗(総勝点21)。

 序盤からシーソーゲームとなった。
 キックオフ直後、ブレイブルーパスは相手の落球から攻め込み、チャンスを広げてCTBティム・ベイトマンがゴールラインを割り先制した。

 対するスティーラーズは5分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールを組み、そこから持ち出したHO有田隆平がトライゲッターとなった。

 だが、ブレイブルーパスは9分にペナルティゴール(PG)で勝ち越すと、16分には味方のキックをチェイスしたFB豊島翔平がバウンドボールを確保してゴールへ走り切り、追加点を獲得。

 スティーラーズは34分、スクラム後にSH日和佐篤が相手9番にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、連続攻撃でFB山中亮平が抜けてトライゲッターとなったが、ブレイブルーパスはハーフタイム前にもSOトム・テイラーがPGで加点し、20-14で折り返した。

スティーラーズ新加入で初登場した注目のルカニョ・アム(撮影:平本芳臣)

 しかし、スティーラーズは後半の序盤、3月に新加入してこの日が初登場となった南アフリカ代表CTBルカニョ・アムがビッグゲインし、チームを活気づける。そして51分(後半11分)、今度はWTBアタアタ・モエアキオラの力強い走りで敵陣深くに入ると、相手が反則し、クイックタップから仕掛けたPR中島イシレリがゴールへ走り切り、トライを挙げた。コンバージョンも決まり、逆転する。

 だが、ブレイブルーパスは58分、CTBセタ・タマニバルがディフェンスを破ってインゴールに持ち込み、再びリード。66分にはFWがスクラムで奮闘してアドバンテージを得ると、ボールを持ち出した主将のSH小川高廣がディフェンダーをひきつけ、SOテイラーが空いたスペースを抜けてトライ。コンバージョンも決めて34-21となった。

 13点ビハインドとなったスティーラーズは69分、キック&チェイスのこぼれ球を拾ったCTBアムがSOヘイデン・パーカーのトライをアシストし、ゴールキックも成功で6点差に詰めたが、71分、アムのハンドリングエラーから痛恨の失点。逆に点差を広げたブレイブルーパスは、76分には連続攻撃をFLリーチ マイケルがフィニッシュし、勝利を引き寄せた。

 スティーラーズは79分にWTBモエアキオラがトライを奪い返したものの、熱闘を制したのはブレイブルーパスだった。

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