イタリアがついに歓喜! カーディフで前王者を倒し、7年ぶりのシックスネーションズ勝利
ヨーロッパの強豪と競うシックスネーションズで2015年3月から勝てておらず、大会通算の負け数は100試合を超え、この伝統ある大会に参加するレベルではないとさえ言われたイタリア代表(世界ランキング14位)だが、ついに、歓喜のときを迎えた。
現地時間3月19日に、ウェールズ代表のホームであるカーディフのプリンシパリティスタジアムで2022年大会の最終戦を戦い、22-21で逆転勝利を収めた。シックスネーションズでの連敗を「36」で止めただけでなく、前年のチャンピオンでもあるウェールズ代表を倒したのは15年ぶり3度目で、敵地カーディフでの勝利は初めてという、歴史的な日となった。
一方、ウェールズ代表はSOダン・ビガーが100キャップ目で、けがから復活した世界最多キャップホルダーのLOアラン=ウィン・ジョーンズにとっては母国の代表ジャージーを着て150試合目という記念の試合だったが、勝利で祝うことはできなかった。
イタリアは集中力高く、前半からプレッシャーをかけ続けた。ディフェンスがよく、ペナルティゴール(PG)で着実に得点を重ね、12-7で折り返した。
51分(後半11分)にラインアウトからモールでトライを奪われ、逆転されたものの、イタリアは56分、自陣インゴールからのカウンターで一気に敵陣深くに入り、相手の反則を引き出し、SOパオロ・ガルビジがショットを決めて再びリードした。
ホームでの大事な試合に絶対負けられないウェールズも執念を見せ、68分、2019年ワールドカップのトライ王であるWTBジョシュ・アダムズが個人技でトライを挙げ、ゲームをひっくり返した。
しかし、6点ビハインドとなったイタリアだが、最後まであきらめなかった。試合終了間近の78分にドラマが生まれる。
前節のスコットランド戦で衝撃的なデビューを果たしていた22歳のFBアンジェ・カプオッツォが、自陣からの鋭いカウンターでディフェンスを切り裂いて、さらに軽快なフットワークで右外を駆け上がり、内でサポートについていたWTBエドアルド・パドヴァーニがインゴール中央に持ち込み、トライ。そして、SOガルビジが確実にコンバージョンを決め、イタリアの歓喜となった。