国内 2022.02.26

静岡ブルーレヴズが連敗ストップ NECグリーンロケッツ東葛は粘るも今季実戦初勝利ならず

[ 編集部 ]
静岡ブルーレヴズが連敗ストップ NECグリーンロケッツ東葛は粘るも今季実戦初勝利ならず
コンタクト局面の激しさが際立ったNECグリーンロケッツ東葛×静岡ブルーレヴズ(撮影:高塩 隆)


 ジャパンラグビーリーグワン2022のディビジョン1は第7節に入り、千葉県の柏の葉公園総合競技場ではNECグリーンロケッツ東葛と静岡ブルーレヴズが対戦、34-27で静岡ブルーレヴズが競り勝った。

 静岡ブルーレヴズは連敗ストップで、新型コロナウイルス感染症の影響による3つの不戦敗を含め2勝5敗となった。グリーンロケッツ東葛は2つの不戦勝があるものの、実戦ではいまだ白星なし。

 先制したのは静岡ブルーレヴズ。前半5分、ゴールに迫って攻撃を繰り返し、NO8クワッガ・スミスがすばやいピックアップから突っ込んでラインを割った。

 対するグリーンロケッツ東葛は14分、接点で主将のPR瀧澤直がボール奪取して攻めに転じ、継続してFBトム・マーシャルがゴールに持ち込んだ。18分にはラインアウトからのムーブでCTBギハマット シバサキが鋭角に切り込んでディフェンスを破り、WTB宮島裕之、SH山田啓介と連続オフロードでつなぎ、逆転トライを挙げた。

ブルーレヴズのCTBタヒトゥアはプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍(撮影:高塩 隆)

 しかし、静岡ブルーレヴズは26分にCTBヴィリアミ・タヒトゥアがパワーで壁をこじ開けてトライゲッターとなり、その数分後にグリーンロケッツ東葛のFL大和田立が連続攻撃をフィニッシュして再びゲームをひっくり返されたが、ハーフタイム前に再逆転に成功する。グラウンド中央のスクラムから攻撃を継続し、CTBタヒトゥアの力走からチャンスを広げ、SO清原祥からの長いパスを大外でもらったCTB石塚弘章がトライ。その約10分前にトライセービングタックルで失点を防いでいたFB奥村翔がコンバージョンを決め、19-15で折り返した。

 後半早々、危険なタックルをしたNECの選手にイエローカードが出ると、直後、静岡ブルーレヴズは敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込み、追加点を獲得。まだ数的有利だった50分(後半10分)にも攻め込み、WTBマロ・ツイタマがトライを挙げ、31-15とした。

 粘るグリーンロケッツ東葛は、61分、相手選手の反則によるペナルティトライを獲得し、74分にはワイド展開からFBマーシャルが左外を抜けてインゴールに持ち込み、4点差に詰めたが、静岡ブルーレヴズは残り時間をスクラム等でうまく使い、最後はペナルティゴールで加点し、逃げ切った。

あと一歩まで迫ったグリーンロケッツ。トライ数は同じだった。写真はCTB児玉健太郎(撮影:高塩 隆)

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