最下位のシャイニングアークスが巻き返しへ ブレイブルーパスに逆転勝ちで今季2勝目
今季白星発進も、新型コロナウイルス感染症の影響による3試合の不戦敗を含め1勝5敗の最下位に沈んでいたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安が、久しぶりの勝利をつかんだ。
東京・江東区夢の島競技場で2月26日、ジャパンラグビーリーグワン2022のディビジョン1・第7節として東芝ブレイブルーパス東京と対戦し、22-21で競り勝った。
敗れたブレイブルーパスは3勝4敗となった。
前半は14-14。
序盤にブレイブルーパスがWTB松延泰樹のトライで先制したものの、危険なプレーをした選手にイエローカードが提示され、数的有利となったシャイニングアークスは23分、ボールを奪い返して自陣から攻め上がり、SOオテレ・ブラックの飛ばしパスからチャンスを作ると、WTBヘンリー ブラッキンからボールをもらったFBイズラエル・フォラウがタックルを振り切ってインゴール中央に持ち込んだ。
同点とされたブレイブルーパスは28分、ゴール前中央付近のスクラムから左に展開し、WTB濱田将暉がトライゲッターとなり勝ち越す。飛ばしパスでアシストしたSO中尾隼太がコンバージョンを決め、再び7点リードを奪った。
しかし、シャイニングアークスは39分、この日、ブレイクダウン等でも奮闘していたゲームキャプテンのCTB本郷泰司が敵陣10メートルライン手前からクロスに走り込んで抜け、軽快なフットワークとスピードでそのままゴールに持ち込み、同点に追いついて折り返した。
後半、優勢にゲームを進めながらもなかなか得点できなかったブレイブルーパスに対し、シャイニングアークスは、引退を撤回して40歳で現役復帰した新加入の元日本代表LOトンプソン ルークが67分(後半27分)からリーグワン初登場となり、チームにエナジーをもたらす。
すると直後、シャイニングアークスはスクラムでペナルティゴールのチャンスを得、SOブラックが決めて勝ち越しに成功。
シャイニングアークスは71分に反則の繰り返しでイエローを提示され、残り時間を14人で戦うこととなり、数的有利となったブレイブルーパスにトライを奪われ逆転されたが、あきらめなかった。
17-21で迎えた77分、シャイニングアークスはフェイズを重ねて敵陣22メートルライン内に入り、CTB本郷が切り込み、CTBトゥクフカ トネ、 右WTB石井魁とつなぎ、背番号14が軽快な動きでディフェンダー2人をかわし、インゴール右隅にフィニッシュ。これが逆転の決勝トライとなり、シャイニングアークスが接戦を制した。