ヘスケス奮闘、廃部検討の宗像サニックスブルース元気づける。織機は土壇場逆転、ホンダは快勝
この日、ディビジョン3の試合は愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場でもおこなわれ、首位を走る豊田自動織機シャトルズ愛知が2位の清水建設江東ブルーシャークスと対戦し、土壇場の逆転トライで17-12と競り勝った。
シャトルズ愛知はこれで5勝0敗。江東ブルーシャークスは3勝2敗となった(両チームとも不戦勝を含む)。
前半、シャトルズ愛知が何度もチャンスを作るも、江東ブルーシャークスは粘り強いディフェンスでトライを許さず、0-0で折り返した。
そして51分(後半11分)、江東ブルーシャークスのWTB野田涼太が大外を駆け上がってゴールに迫ったが、シャトルズ愛知は懸命の守りで止め、内に残ったボールをシャトルズ愛知のCTBジョシュア・ケレビが拾い上げ、80メートル以上走り切り、この日初めてスコアボードを動かした。その後、FBルテル・ラウララがコンバージョンとPGで加点し、10-0とした。
対する江東ブルーシャークスは67分、ブレイクダウンでターンオーバーすると、自陣からのカウンターでSH原田健司が抜けて大きくゲインし、サポートしたSOオルビン・レジャーにつなぎ、トライ。FBコンラッド・バンワイクのコンバージョン成功で3点差に詰めた。
活気づいた江東ブルーシャークスは、さらに終盤の78分、敵陣10メートルライン中央付近のスクラムから展開し、FBバンワイクが抜け、そのままゴールへ走り切って逆転トライを挙げる。
これで勝負は決まったかと思われた。
しかし、勝利への執念を燃やすシャトルズ愛知は、ホーンが鳴ったあとのラストアタックでチーム一体となって根気よく攻め続け、左外でボールをもらったWTB齊藤大朗が駆け上がり、タックルを受けながらもコーナーにフィニッシュ。トライが認められ、劇的な逆転ゲームとなった。
同日、広島のバルコムBMWスタジアムでは、ディビジョン2のマツダスカイアクティブズ広島と三重ホンダヒートが対戦し、45-11で三重ホンダヒートが制した。
相手に先制PGを許した三重ホンダヒートだが、前半23分、ハイボールをキャッチしたWTB渡部寛太がカウンターで次々とディフェンダーを振り切って約50メートルランのトライを決め、チームに勢いをつけた。
1点差に詰められたあとの32分には、ラインアウトからモールで押し切り加点。
14-6で折り返すと、48分(後半8分)にテンポよく攻め込み、CTBクリントン・ノックスのキックパスからWTB藤崎眞樹がトライ。52分にもゴールに迫ってCTB森川海斗がフィニッシュし、その後も3トライを加え、今季3勝目を挙げた(2敗)
一方のスカイアクティブズ広島は、69分にPKからの速攻でFLテヴィン・フェリスがトライを決め、一矢を報いたが、5連敗となった。
なお、19日、20日に予定されていたディビジョン1の4試合、「リコーブラックラムズ東京 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」(駒沢)、「トヨタヴェルブリッツ vs コベルコ神戸スティーラーズ」(瑞穂)、「NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」(長居)、「NECグリーンロケッツ東葛 vs 東京サントリーサンゴリアス」(柏の葉)は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった。