国内 2022.02.20
ヘスケス奮闘、廃部検討の宗像サニックスブルース元気づける。織機は土壇場逆転、ホンダは快勝

ヘスケス奮闘、廃部検討の宗像サニックスブルース元気づける。織機は土壇場逆転、ホンダは快勝

[ 編集部 ]
土壇場で劇的な逆転トライを決めた豊田自動織機シャトルズ愛知のルーキーWTB齊藤大朗(撮影:平本芳臣)

 この日、ディビジョン3の試合は愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場でもおこなわれ、首位を走る豊田自動織機シャトルズ愛知が2位の清水建設江東ブルーシャークスと対戦し、土壇場の逆転トライで17-12と競り勝った。

 シャトルズ愛知はこれで5勝0敗。江東ブルーシャークスは3勝2敗となった(両チームとも不戦勝を含む)。

 前半、シャトルズ愛知が何度もチャンスを作るも、江東ブルーシャークスは粘り強いディフェンスでトライを許さず、0-0で折り返した。

 そして51分(後半11分)、江東ブルーシャークスのWTB野田涼太が大外を駆け上がってゴールに迫ったが、シャトルズ愛知は懸命の守りで止め、内に残ったボールをシャトルズ愛知のCTBジョシュア・ケレビが拾い上げ、80メートル以上走り切り、この日初めてスコアボードを動かした。その後、FBルテル・ラウララがコンバージョンとPGで加点し、10-0とした。

 対する江東ブルーシャークスは67分、ブレイクダウンでターンオーバーすると、自陣からのカウンターでSH原田健司が抜けて大きくゲインし、サポートしたSOオルビン・レジャーにつなぎ、トライ。FBコンラッド・バンワイクのコンバージョン成功で3点差に詰めた。

 活気づいた江東ブルーシャークスは、さらに終盤の78分、敵陣10メートルライン中央付近のスクラムから展開し、FBバンワイクが抜け、そのままゴールへ走り切って逆転トライを挙げる。

 これで勝負は決まったかと思われた。
 しかし、勝利への執念を燃やすシャトルズ愛知は、ホーンが鳴ったあとのラストアタックでチーム一体となって根気よく攻め続け、左外でボールをもらったWTB齊藤大朗が駆け上がり、タックルを受けながらもコーナーにフィニッシュ。トライが認められ、劇的な逆転ゲームとなった。


 同日、広島のバルコムBMWスタジアムでは、ディビジョン2のマツダスカイアクティブズ広島と三重ホンダヒートが対戦し、45-11で三重ホンダヒートが制した。

 相手に先制PGを許した三重ホンダヒートだが、前半23分、ハイボールをキャッチしたWTB渡部寛太がカウンターで次々とディフェンダーを振り切って約50メートルランのトライを決め、チームに勢いをつけた。
 1点差に詰められたあとの32分には、ラインアウトからモールで押し切り加点。
 14-6で折り返すと、48分(後半8分)にテンポよく攻め込み、CTBクリントン・ノックスのキックパスからWTB藤崎眞樹がトライ。52分にもゴールに迫ってCTB森川海斗がフィニッシュし、その後も3トライを加え、今季3勝目を挙げた(2敗)

 一方のスカイアクティブズ広島は、69分にPKからの速攻でFLテヴィン・フェリスがトライを決め、一矢を報いたが、5連敗となった。


 なお、19日、20日に予定されていたディビジョン1の4試合、「リコーブラックラムズ東京 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」(駒沢)、「トヨタヴェルブリッツ vs コベルコ神戸スティーラーズ」(瑞穂)、「NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」(長居)、「NECグリーンロケッツ東葛 vs 東京サントリーサンゴリアス」(柏の葉)は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった。

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