国内 2022.02.15

「活動を続けるか検討中」。宗像サニックスブルース、今季が最後になる可能性も

[ 編集部 ]
「活動を続けるか検討中」。宗像サニックスブルース、今季が最後になる可能性も
困難の中で戦いは続く。(撮影/上野弘明)



 残念だ。そして寂しい。
 宗像サニックスブルースの未来に暗雲が立ち込めている。
 2月15日、選手、関係者に「(会社は)ラグビー活動を続けるかどうか検討している」(広報部)と報告があった。
 現在リーグワンのディビジョン3で戦っている。同リーグ戦への今季の出場は続ける。

 チームは、昨季終了後に事実上の強化縮小に舵を切っていたが、リーグワンで戦うにあたり、廃部になったコカ・コーラレッドスパークスの選手たちの移籍を受け入れたり、新戦力を獲得した。
 今回の判断の理由は明らかになっていないが、活動を続けられるような状況に事態は好転していないようだ。

 福岡県社会人リーグからスタートし(1994年)、西日本社会人リーグ、トップリーグと階段を一歩ずつ昇ってきた。
 現・日本代表ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ(元オールブラックス)ら外国出身のビッグネームの在籍もチーム上昇のエナジーとなったが、叩き上げの選手たちの存在、チャレンジ精神が土台にあり、それがチームの魅力だった。

 一般財団法人サニックススポーツ振興財団が『サニックスワールドラグビーユース交流大会』を開催するなど、ラグビー界への貢献も大きかった。
 同大会の今後は明らかにされていない。

 ディビジョン3の上位3チームに入れば、来季のディビジョンを決める入替戦への出場権を手にするため、今後のことをリーグと話す必要もあるだろう。
 将来のことを考えれば早期伝達は理解できるも、不安を抱えたまま試合を続ける選手たちのメンタル面も心配だ。

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