男子セブンズ日本代表はマラガ大会13位 最終戦は土壇場で追いつき延長を制す
スペインのマラガで開催された「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2022」の第3ラウンドは、現地時間1月23日に最終日を迎え、男子セブンズ日本代表は連勝で締めくくり、13位で大会を終えた。
大会初日と2日目は1試合も勝てず、13位以下のトーナメントに臨んだ日本は、同初戦でケニアと対戦し、26-17と快勝した。
日本は相手に先制を許したものの、0-5で迎えた前半4分、グラウンド中央のスクラムから攻め、朝長駿がディフェンスを揺さぶり、共同キャプテンのひとりである中川和真が近場へ走り込んで突破し、ゴールへ持ち込んだ。コンバージョンも決まり逆転する。さらにリスタートのキックオフボールを確保して中川が走り抜け、連続トライとなった。
前半ラストにケニアにトライを奪われ、4点差に詰められた日本だったが、後半3分、敵陣でのターンオーバーから朝長のトライにつながり、21-10と点差を広げた。そして、その約2分後にもボールを奪い返すと、ベテランの副島亀里ララボウ ラティアナラがディフェンダーをひきつけて津岡翔太郎につなぎ、チーム4トライ目で勝利を引き寄せた。
ラストゲームとなった13位決定戦では招待チームのジャマイカと対戦し、ビハインドを背負う苦しい展開となったが、土壇場で同点に追いつき、延長の末、29-24で制した。
日本は前半、宮上廉がトライを挙げたものの、チャレンジャーのジャマイカは果敢で、7-19と相手にリードを許して折り返した。
しかし後半開始早々、石田大河のビッグゲインで敵陣深くに入り、たたみかけた日本に対し、ジャマイカが反則を犯してイエローカードを提示される。数的有利となった日本は直後、スクラムから攻めて石田がトライ。
その数分後、今度は日本のシタレキタウファ・マキシがシンビンとなり、再び点差を広げられたが、後半6分、日本は自陣から攻め上がり、敵陣に入って福士萌起がすばやいピック&ゴーでさらにゲインすると、オフロードパスをもらった津岡がゴールへ走り切り、19-24とした。
そしてホーンが鳴ったあと、ジャマイカに反則があって日本はラストアタックのチャンスを得、ボール展開から津岡が切り込んでインゴール右隅に飛び込み、同点トライとなった。コンバージョンは外れ、延長戦に突入した。
そして延長40秒、ハーフウェイ右外でディフェンダーをひきつけた副島がオフロードでマキシにつなぎ、桜のジャージーの背番号13がゴールへ走り切り、決着をつけるゴールデントライとなった。
ワールドラグビーセブンズシリーズのコアチームである男子セブンズ日本代表は、次はスペイン国内のセビリアに移動し、第4ラウンドに臨む。