東京サントリーサンゴリアスが圧巻の攻撃力を披露 トヨタヴェルブリッツ相手に50得点快勝
トップリーグ2021で4強入りしたチーム同士で、新しく始まった「リーグワン2022」でも優勝を争うと見られている東京サントリーサンゴリアスとトヨタヴェルブリッツが1月16日、東京・味の素スタジアムでおこなわれた第2節で激突し、サンゴリアスが50-8と圧倒した。
サンゴリアスはこれで2連勝。開幕戦は中止(不戦勝)でこの日が初戦だったヴェルブリッツにとっては厳しいスタートとなった。
サンゴリアスは、新加入した注目のニュージーランド代表FBダミアン・マッケンジーが躍動した。
トライラッシュの始まりは前半3分だった。敵陣22メートルライン内に入ると、SO田村煕がキックし、すばやく裏に出たマッケンジーがボールをキャッチ、サポートしたNO8ショーン・マクマーンにつなぎ、鮮やかな先制トライが決まった。
サンゴリアスは16分にも敵陣深くに入ると、マクマーンと同じオーストラリア代表のCTBサム・ケレビ、そしてマッケンジーといった強くて鋭い走り屋がタテを突き、すばやくワイドにボールを動かし、WTB中野将伍がフィニッシャーとなった。
一方のヴェルブリッツは、昨年の海外挑戦を経て国内リーグに戻ってきたFL姫野和樹や、2019年にワールドカップ優勝を成し遂げ世界最優秀選手賞にも輝いた新加入の南アフリカ代表FLピーターステフ・デュトイなどが奮闘し、移籍組の元日本代表FBウィリアム・トゥポウもあきらめないディフェンスでチームを鼓舞したが、サンゴリアスは27分にも波状攻撃でWTB尾崎晟也が仕留めた。
勢いが止まらないサンゴリアスは38分にもゴールに迫ると、CTBケレビがディフェンスをかわしての巧みなパスで外にいたNO8マクマーンにつなぎ、トライが生まれた。
29-3で折り返したサンゴリアスは、さらに45分(後半5分)、ゴール前のスクラムから攻め、バックス展開でFBマッケンジーが抜けてこのチームでの自身初トライを記録した。
意地を見せたいヴェルブリッツは51分、同じようにゴール前のスクラムからボールを動かし、WTBヘンリー ジェイミーが5点を入れたが、ディフェンスも粘り強かったサンゴリアスから奪ったトライはこの1本だけ。
ゲームの最後を締めくくったのはサンゴリアスで、途中出場の選手たちも躍動して79分にWTB仁熊秀斗がSH齋藤直人のトライを演出すると、フル出場となったマッケンジーはラストアタックでも鋭い走りで会場を沸かせ、仁熊がチーム7トライ目を獲得。この日ゴールキックも好調だったマッケンジーがきっちりコンバージョンを決め、50点到達となった。