国内 2021.12.30

東海大仰星、報徳学園、國學院久我山、佐賀工も元日は花園で。

[ 編集部 ]
東海大仰星、報徳学園、國學院久我山、佐賀工も元日は花園で。
東海大仰星×光泉カトリック(撮影:松本かおり)


 今春の全国高校選抜大会ベスト4で、夏の7人制大会では優勝したAシードの東海大学付属大阪仰星高校(大阪第2)が、第101回全国高校大会の2回戦(12月30日/東大阪市花園ラグビー場)で光泉カトリック高校(滋賀)と対戦し、48-0で勝ち3回戦進出を決めた。

 東海大仰星は前半4分、HO垣田基樹、NO8薄田周希と力強い突進が続いてゴールに迫り、すばやくボールを動かし、CTB野中健吾が中央を破って先制トライを挙げた。
 21分には敵陣深くでPKを得ると、主将のNO8薄田がクイックタップで突進し5点を追加。運動量豊富な選手が多く、27分にはLO奥平一磨呂もトライゲッターとなり、30分にもチーム一体となって攻め上がると、WTB増山将が抜けてゴールへ走り切った。

 東海大仰星は後半、見事なつなぎでCTB野中がハットトリックを決めるなど4トライを追加し、快勝となった。

報徳学園×仙台育英(撮影:松本かおり)

 その東海大仰星に3回戦で挑戦する権利を得たのは報徳学園(兵庫)だ。報徳学園は同じく1回戦から勝ち上がった仙台育英(宮城)と2回戦であたり、62-14と大勝した。

 報徳学園は前半に6連続トライで勝負をほぼ決めた。
 最初のスコアは7分で、縦横にフェイズを重ねてFL芦高琉広が突っ込み仙台育英のしぶといディフェンスを破った。11分には敵陣22メートルライン手前でアドバンテージを得ると、SH村田大和がディフェンス裏にキックを放ち、左サイドを駆け上がったWTB海老澤琥珀がトライを決めた。16分には根気よくつないでFB竹之下仁吾がフィニッシュ。20分にはFWの推進とSO伊藤利江人の好走で敵陣22メートルライン内に入ると、主将のCTB山村和也がキックを使った個人技でトライゲッターとなった。さらに24分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。30分にはWTB中山雄太が躍動して36点リードとなった。

 仙台育英は後半6分にドライビングモールでトライを奪い返し、18分にはFL最上太尊が4人にタックルされながらも倒れず力走でトライまで持っていきチームを活気づけたが、終盤にも得点を重ねた報徳学園が3回戦進出となった。

國學院久我山×鹿児島実(撮影:松本かおり)

 4年ぶりに花園出場となった関東の名門・國學院大學久我山高校(東京第1)は、2回戦からの登場となって鹿児島実業高校と対戦し、59-14で3回戦に進んだ。

 國學院久我山は前半1分、自陣からのカウンターでWTB伊藤宗隆が抜け、そのまま約60メートル走り切り先制した。7分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。18分にはHO本橋陽助が突破し、パスをもらったNO8細川幹太がゴールに持ち込んだ。22分にはCTB佐藤侃太朗の好タックルからターンオーバーし、LO荒川真斗のトライにつながった。久我山のペースは続き、24分にもゴールに迫るとLO荒川がパワーで連続トライ。30分にはエネルギッシュなFL下坂陸もゴールラインを割って得点を重ねた。

 38-0で折り返した國學院久我山は、後半も3トライを追加。

 鹿児島実は後半3分にSO山口翔永がインターセプトから約70メートル独走し、18分にはラインアウトからのサインプレーが決まってFL豊滿秀がトライを挙げるなど、大差がついたゲームのなかでも光るものはあった。

佐賀工業×静岡聖光学院(撮影:松本かおり)

 國學院久我山と3回戦でぶつかることになったのは佐賀工業だ。春の選抜大会でベスト8だった佐賀工は2回戦で静岡聖光学院と対戦し、50-7で快勝した。

 佐賀工は前半4分にバックスでチャンスを作り、WTB古賀剛志がゴールへ駆け抜け先制した。10分と25分にはラインアウトからモールで押し切り、加点。

 21-0で折り返した佐賀工は後半早々、CTB大和哲将らの力強いレッグドライブでディフェンダーをひきつけたあとすぐに展開し、WTB松元蓮真、SO後藤翔大と好走が続いてサポートしたLO田上晴登がフィニッシャーとなった。
 その後、佐賀工は4トライを追加。

 静岡聖光学院は3回戦進出とはならなかったが、後半18分に相手がパスを乱したところ、ボールを拾ったWTB鈴木孝彦が約70メートル独走し、1トライを奪い返している。

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