国内 2021.12.01
都立大が熱戦で21-19、東工大を制し5位。関東大学リーグ戦3部

都立大が熱戦で21-19、東工大を制し5位。関東大学リーグ戦3部

[ 見明亨徳 ]
都立大では今季初めてで最後の有観客試合。約100人が詰めかけた(撮影:見明亨徳)

 コロナ禍の2年間が厳しい現実をつきつけた。東工大は2019年シーズン、3部で5勝1分け1敗で3位。優勝した東京農業大に21-22で惜敗、2位駿河台大と15-15の引分け。駿河台大と直接対決のトライ数3-2で2部との入替戦を逃すも、チームの成長を感じていた。
「都立大はいい練習をしてきた。東工大は国立大理系、きょうの先発15人のうち8人は高校でラグビーをやっていない。コロナ禍の2年間で新入部員が少ないのと、練習ができていないことが出ますね。一昨年のレベルまでいかない。この2年間は苦しかった。80分間できるスキルがまだないのですね。だから来年、再来年またしっかり練習をして、そのレベルまであげていかないと」(照沼監督)

 照沼監督とは早大ラグビー部の後輩になる都立大の藤森啓介ヘッドコーチ(元早稲田摂陵高監督)は話した。
「いいゲームだったと思います。入りは本当によかった。ただ簡単なゲームではないとわかっていた。東工大も素晴らしいので、後半は厳しい時間帯が来るというのは、僕の中では想定していました。ただ最後、取られるのは想定してなかった。今年の目標、最後をどうやって終わらせるか。去年も3点差、熱いゲームだった(都立大17-14東農大)。今回も2点差。チャレンジャーの立場、東工大が上のレベルにいて歴史上1回もリーグ戦で勝ったことが無かったが、勝てて歴史をみんなと作ることができた。最後、みんなが泣いて喜べる80分間、学生にとって素晴らしいことと思うし、自分もその時間を一緒に戦えたことを嬉しく思います」

 来季はお互いに部員確保からチーム作りを始めないといけない。都立大の選手は今年度3年が10人、2年3人、1年3人だ。東工大は3年12人、2年7人、1年8人と在籍するが、大学から楕円球を選んだ学生が多数いる。その中、理学部物理学科の都立大FB松本は「来年以降も大学院に進学してチームに残って貢献していければと思います」と現役続行を表明だ。楕円球に親しむ来年の新入生を迎えたい 。

部員不足に悩む両校。都青山高出身3人も後輩たちを待つ。
左から東工大FW岡山宙央、都立大主将LO谷村誠悟、東工大FW日高清史郎(撮影:見明亨徳)

 3部他の順位戦、決勝戦は防衛大が後半突き放し、東京農業大を35-21(前半14-14)で下し優勝した。2校はリーグ戦2部8位の国士舘大、7位朝鮮大と入替戦を戦う。
 3部は、今年も所属8校をA、B組に分けて3試合ずつを戦い、A、Bの同じ順位同士で最終順位を決めた。Aが防大、Bが東農大でともに3戦全勝で1位通過していた。
 3位決定戦は結果未確認(玉川大-駿河台大)。7位は千葉大で、44-5で国際武道大を下している。

 4部は決勝戦で千葉商科大が駒澤大に54-0と快勝。3位決定戦は東京理科大が41-19で横浜国立大に勝利。5位決定戦/神奈川大-独協大(未確認)、7位決定戦/埼玉工業大26-24創価大。

 5部は新興の新潟食料農業大が順天堂大を24-14で下し栄冠をつかんだ。3位決定戦も地区対抗から移籍した東京外語大が17-5で芝浦工業大に勝利。5位決定戦/東京経済大40-36桜美林大、7位決定戦/神奈川工科大61-31千葉工業大。

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