国内
2021.11.23
東海大19-19日大。競り合いの中、両主将の心理はそれぞれ。リーグ戦王者決定は翌週に持ち越し
7―7と同点で迎えた前半終了間際、東海大は敵陣22メートル線付近右中間で相手の反則を誘発。ペナルティゴールを決めれば3点リードで折り返せたが、東海大FLのジョーンズリチャード剛主将は「自分たちの形にこだわり続ける」とラインアウトに移行。結局、トライは奪えなかった。
その後14―12と2点ビハインドを背負うと、後半24分、敵陣中盤中央でのペナルティーキックからゴールを選択。ジョーンズは「リセットという意味で」。武藤が蹴った軌道はわずかにそれ、勝ち越しならず。4分後には攻守逆転後の速攻から19―12とリードを広げられた。
19-19で迎えたラストワンプレー。日大は自陣で東海大の反則を誘う。勝ち越しを目指して攻める選択肢もあったろうが、飯田はこうだ。
「あそこでアタックを開始して、ミスしてしまって東海大さんにボールを渡し、トライされるのが怖かった。それで試合を切りました」
リーダーたちの決断に、互いの心理が浮かび上がった。
今度の結果を受け、リーグ戦の優勝の行方は28日の最終節に持ち越された。東海大、日大とも秩父宮で流経大、法大とそれぞれぶつかる。
勝ち点で並んだままの場合は得失点差で上回る東海大が優勝するとあり、日大は是非ともボーナスポイント(相手に3トライ差以上付けて勝てば1)付きの勝利で勝ち点5を得たいところだ。飯田は続ける。
「きょうはセットプレーのよさがあまり出なかったので、まずはそこを修正。それとブレイクダウン周りの強さを発揮する。BKは展開力があるので、アタックテンポを落とさない。そうして法大さんから勝ち点5を獲りに行きたいです」
かたや東海大のジョーンズは、「ラック周辺のペナルティ(連発)でグタグダと80分が過ぎてしまった。次への課題も明確になった」と次を見据えた。
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