大学ラグビーは各リーグとも大詰め。好カード目白押しの残り2節の見どころを総チェック【J SPORTSでLIVE中心に全試合配信!】
関東リーグ戦は東海が充実。11月21日の日大との全勝対決で王座の行方が決まる
関東大学リーグ戦では、3連覇中の東海大学の充実ぶりが目を引く。ここまでの5試合で総得点は308(1試合平均61.6)、失点はわずかに43(同8.6)。とりわけ8人平均で110キロ近い超重量FWの破壊力は強烈で、自慢のラインアウトモールやパワフルな突進から多くのトライを量産している。
木村季由監督が「体を張って姿勢を示せるリーダー」と厚い信頼を寄せるFLジョーンズリチャード剛主将を軸に、ラグビーの原点であるフィジカルバトルで相手を圧倒できていることが、安定感ある試合運びの要因だ。SO武藤ゆらぎ、CTB丸山凜太朗のダブル司令塔が牽引するBKラインも得点力があり、FW戦に偏ることなくプレーを組み立てられる点は、今後のタイトな戦いに向け重要な強みとなる。このまま上昇曲線をたどることができれば、悲願の初の大学日本一も十分視野に入るだろう。
第5節終了時点で5戦全勝、勝ち点25で東海大学と並んでいるのが、昨季3位の日本大学だ。直近の2試合で関東学院大学、流通経済大学にいずれも34-22と迫られるなど、勝ちっぷりは東海大学ほど派手ではないものの、全試合でボーナスポイント付きの勝利を重ねてきたのは、確かな地力の証といえる。
残り2試合で3位大東文化大学との勝ち点差は11あり、優勝争いは東海大学と日本大学の2校に絞られた。11月21日の全勝対決は、リーグ戦の王座をかけたビッグマッチとなる。
また大学選手権出場の残り1枠を争うのは、勝ち点14の3位大東文化大学と、同11の4位法政大学だ。直接対決で29-21と勝利し、現状で勝ち点3差をつけている大東文化大学の残り試合の相手は、暫定8位の専修大学と同5位の中央大学。一方、法政大学は流通経済大学、日本大学と昨季の上位勢との対戦になるだけに、大東文化大学が有利な状況といえる。勝ち点8の流通経済大と中央大は残り2戦全勝が最低条件となる。