日本のライバルもタフな経験重ねる。アルゼンチンはフランスに惜敗。
ラグビーワールドカップ2023のD組で日本代表のライバルになるアルゼンチン代表(現在、世界ランキング8位)は、ヨーロッパ遠征の初戦をパリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスで現地時間11月6日に戦い、フランス代表(同6位)と最後まで競ったが、20-29で敗れた。
10月上旬までおこなわれたザ・ラグビーチャンピオンシップでは南半球のビッグ3(ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア)相手に6戦全敗だったが、タフな経験は確実に成長につながっているようだ。完全アウェイの雰囲気のなか、フランス代表と互角に戦った。
アルゼンチンは0-6で迎えた前半21分、ペナルティゴール(PG)を失敗したものの、相手チームのドロップアウトのキックをFLパブロ・マテーラがチャージしてボールを確保し、サポートしたSHトマス・クベッリがインゴールに突っ込み最初のトライが認められた。コンバージョン成功で逆転する。
しかし、両チームともPGで得点を重ねて迎えた49分(後半9分)、フランスがリスタートのキックオフでプレッシャーをかけて敵陣深くでアタックチャンスとなり、この試合がデビューだった身長203センチのLOチボー・フラマンが22メートルライン付近から力強く走り切ってトライを決め、ゲームをひっくり返した。
その後、PGでスコアは動き、13-19で迎えた70分、リードするフランスがまたも攻め込み、SOマチュー・ジャリベールからオフロードパスをもらったHOペアト・マウヴァカがダイナミックな走りでゴールに持ち込み、コンバージョンも決まって13点差がついた。
それでもアルゼンチンは終盤、怒涛の攻撃で執念を見せ、77分、ハイパントからのボール確保でWTBマテオ・カレーラスがゴールへ駆け抜け、コンバージョン成功で6点差に詰めた。
しかし、反撃はここまで。
リスタート後、フランスが敵陣でプレッシャーをかけてPGチャンスを獲得し、最後にFBメルヴィン・ジャミネがショットを決めて決着がついた。