日本代表 2021.11.05

強豪アイルランドに松島、田村などが挑む。新鋭のライリーがWTBで先発へ

[ 編集部 ]
強豪アイルランドに松島、田村などが挑む。新鋭のライリーがWTBで先発へ
欧州でたくましさを増している松島幸太朗(写真提供:日本ラグビーフットボール協会)


 ワールドラグビーランキング5位の強豪、アイルランド代表に挑む日本代表(同10位)のメンバーが決まった。2019年のワールドカップではアイルランド代表などを初めて倒して悲願のベスト8入りを遂げた “ブレイブブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)”だが、今年7月の再戦では31-39と惜敗しており、再びのチャレンジに燃える。11月6日、敵地ダブリンのアビバスタジアムで激突する。

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 2週間前に大分でおこなわれたオーストラリア代表戦(23-32)から先発メンバーは3人変わった。
 クレルモン・オーヴェルニュのフルバックとして今季もフランスリーグで活躍し、今週はじめに日本代表に合流した松島幸太朗が15番で出場する。司令塔の田村優は松田力也から10番を取り戻した。そして、オーストラリア戦に途中出場でデビューを果たしたディラン・ライリーには14番が与えられ、初先発となる。

エース番号をつける経験豊富な田村優(写真提供:日本ラグビーフットボール協会)

 松島についてジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「フランスでもいいラグビーをしており、自信をつけている。彼は安定感がある選手なので、アタックのところでしっかりとチャンスを作ってもらいたいと思うし、Xファクター(流れを変えたり勢いをもたらす特別な存在)としても期待している」。

 オーストラリア戦では松田が先発SOとしてすばらしいパフォーマンスを見せたが、けがをしていた田村の状態がよくなっており、66キャップのエースが今回はスターターとなる。

 ライリーはトップリーグ2021においてCTBでベストフィフティーンに選出された24歳だが、指揮官はこの試合、WTBでチャンスを与えることにした。その理由についてはこう説明する。
「いまのトレンドとして、今回の試合でもコンテストキックがたくさんあると予想しているので、しっかり対応することが大事。バックスリー(WTB、FB)にはプレッシャーがかかると思うが、ディランは体も大きいし、ハイボールに対するスキルが高い。それに、キックとラン両方とも安定しているすばらしいラグビー選手なので起用した。CTBには経験豊富な中村(亮土)とティム(ラファエレ)がおり、このコンビは変えたくないので、彼らと一緒にできるだけ長くプレーしてもらいたい。経験がある選手たちを残しつつ、新しい選手を育てていくという狙いもある」

身体能力が高い注目の若手、ディラン・ライリー(写真提供:日本ラグビーフットボール協会)

 オーストラリア戦は健闘しながらも反則の多さが敗因となったため、打倒・アイルランドへは規律、プレーの精度、判断が重要なポイントとなってくる。それでも、「自分たちがペナルティを犯したくないということで守りに入ってはいけない」とジョセフ ヘッドコーチ。試合中の修正力も勝利へのカギとなる。
 そして、アイルランドはセットピースでもプレッシャーをかけてくることが予想され、「スクラム、ラインアウトはチャレンジになってくる。そこでフォワードがしっかり対応できれば、自分たちのバックスはチャンスを活かしてトライを獲ることができると思っている」と語った。

 試合は日本時間の夜10時にキックオフ。


<日本代表 試合登録メンバー/2021.11.6 vs アイルランド>

1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/37 caps)
2.坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/24 caps)
3.具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/16 caps)
4.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/3 caps)
5.ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安/11 caps)
6.ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ/1 cap)
7.ピーター“ラピース”・ラブスカフニ(主将/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/11 caps)
8.姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/19 caps)
9.流 大(東京サントリーサンゴリアス/25 caps)
10.田村 優(横浜キヤノンイーグルス/66 caps)
11.シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ/3 caps)
12.中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス/27 caps)
13.ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ/26 caps)
14.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/1 cap)
15.松島 幸太朗(クレルモン・オーヴェルニュ/41 caps)

16.庭井 祐輔(横浜キヤノンイーグルス/9 caps)
17.クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/3 caps)
18.ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ/17 caps)
19.德永 祥尭(東芝ブレイブルーパス東京/13 caps)
20.テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス/6 caps)
21.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/3 caps)
22.松田 力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/26 caps)
23.山中 亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/19 caps)

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