国内 2021.11.01

久我山は東京朝高に69-5と大勝も、4年ぶり花園へ課題残る[東京都花園予選準決勝 第一地区]

[ 編集部 ]
久我山は東京朝高に69-5と大勝も、4年ぶり花園へ課題残る[東京都花園予選準決勝 第一地区]
コンタクト力を武器に戦う久我山。BKの突破力も魅力(撮影:BBM)

 10月31日。江戸川区陸上競技場で、東京都の花園予選準決勝4試合がおこなわれた。第1試合は、國學院久我山が東京朝高に69-5で勝利し、第一地区の決勝進出を決めた。4年ぶりの花園出場を目指す。

 久我山は完璧な立ち上がりで主導権を握った。
 開始早々、東京朝高のWTB厳創実が刺さるタックルを決めて会場を沸かせるも、久我山はひるむことなくボールをつなぎ、右左右へと展開。最後はWTB阿部太一がインゴールを割った。

 さらに3、5、7分といずれもノーホイッスルトライで、24-0まで差を広げた。
 土屋謙太郎監督は「試合の入りは良かった」と話すも、「難しいゲームになりました」と総括。それはこのあとの時間帯を受けてのコメントだった。

 ハンドリングエラーやペナルティなどを重ね、東京朝高の時間が長く続いた。スクラムターンオーバーやカウンターラックで自陣深くまで迫られることはなかったが、前半24分のWTB阿部の2本目までトライは生まれなかった。

「イージーなエラーが多くて、自分たちの時間帯をなくすこともありました。上のレベルで戦う時にはうまくいかなくなることが必ずあるので、(自分たちから)エラーをしない、そうしたことを防ぐ努力をしていきたい」(土屋監督)

 反省点を挙げながらも、「うまくいかなかったところを試合の中で修正できたことはよかった」と手応えもあった。「攻撃が単調になったので、もう一度自分たちの強みはどこなのかということで、FWのコンタクトを増やした。それを実行できた」と語った。

 久我山は後半にも6トライを加えて、11トライで大勝を収めた。
 敗れた東京朝高は、準々決勝で関東大会に出場した成城学園を29-14で破り、準決勝まで駒を進めた。後半5分にはキックパスが通り1年生のFB金大史がトライを奪うも、得点はこの1トライのみだった。

 夏合宿では強豪校を立て続けに破り好調の久我山は、11月14日に江戸川区陸上競技場で成蹊高との決勝戦を迎える(11時半キックオフ)。
 土屋監督は「夏合宿での自信が過信になってなければいいですね。要所要所で良いゲームはできているけど、コンスタントに力を発揮できるようにしたい。(決勝まで)2週間空くので、しっかりと力を発揮できるような準備をしていきます」と語った。

PICK UP