「強みを80分出し続けなければ」。東京ガスに惜敗の横河武蔵野、前を向く
熱戦は20−31で終わりを告げた。
10月9日、トップイーストリーグAグループの横河武蔵野アトラスターズが、今季リーグ優勝候補のひとつである東京ガスと敵地(東京・大田区)で対戦し、敗れた。
BKのプレーには意志が感じられた。ハイパントをしっかりと確保する。東京ガスの強烈なバックローと両センターにアタックを寸断されないように工夫する。着実にスコアを伸ばそうとした。
特にCTB髙橋大輔は厳しい状況に追い込まれても果敢なアタックで闘志を貫いた。SO衣川翔大はゴールを100パーセント成功させ、プライドを見せた。
藤山慎也ヘッドコーチは、「ちょっとした差が試合の結果に出てしまった。横河のスタンダードをもっと上げていかないと」と切り出し、「ディフェンスに関しては素晴らしいプレーができている」と話した。
東京ガスの強烈なバックローに対して、「うちのバックローもしっかり仕事ができているので、むしろ当たって来てほしいところをうまくかわされ、BKのところまで入って来られてしまった。そこがちょっとやられちゃったかな」と振り返り、「大丈夫です。次は間違いなく勝ちます」と結んだ。
PR古澤陸は、激しいタックルでチームの士気を高めた。HO佐藤公彦はBK並みのスピード感溢れる機動力で魅せ、LO栗林宜正、FL石井達士らが身体を張ったひたむきなプレーと熱いハートでチームをまとめた。
試合は前半27分、東京ガスFBジョーダン・ジャクソン=ホープのトライでスコアが動き始めた。
横河武蔵野は32分、反撃に出る。SO衣川翔大がペナルティーゴールを決め3−7とした。
35分にはWTB廣渡将の好走からチャンスを広げ、LO栗林宜正、WTB西橋誠人につなぎ、SH春野日向が左中間に飛び込む。SO衣川のゴールも決まり、10-7とした。
しかし前半38分、東京ガスにラインアウトからムーブを仕掛けられてトライ、ゴールを奪われ、10−14とされてハーフタイムへ入る。
後半7分にはトライを追加されて10−19と点差を広げられた。
それでも横河武蔵野は粘った。
12分、WTB西橋誠人のビッグゲインで敵陣深く攻め込み、チャンスメイク。ゴール目前のスクラムの駆け引きで勝負に出た。
慎重にボールをキープしたNO8ジェイデン・トア・マックスウェルがアグレッシブにグラウンディングし、存在感を示す。ゴールも着実に決め、17−19の2点差に詰めた。
ラスト10分で決着がついた。
30分、横河武蔵野はセットプレーの乱れを突かれる。東京ガスSH山岡篤樹にインゴールに入られて17−24とされる。横河武蔵野はSO衣川のPGで必死に追いかけるも…残り5分、ラインアウトからモールを押し込まれて、20-31とファイナルスコアを刻まれた。
敗れたものの、横河武蔵野のFL金澤省太郎はアタック、ディフェンスともに良く体を張っていた。
「メンタル的な準備はしっかりできていました。ディフェンスでも我慢でき、前半は理想的な形のゲームでした。後半は自分たちのミスから、相手に一歩一歩前に出られて反則を犯し、点差を広げられてしまいました。自分たちの強みを80分通して出してやらなきゃいけないと痛感しました」と続けた。
HO佐藤公彦は東京ガスのバックローに対して、「負けているとは一切思っていません」と頼もしく答え、「強いとは思いますが、僕らが通用する部分もあると思います。しっかり準備をして挑みましたが、外国人選手のインパクトや一人ひとりの愚直なプレーに対して、僕らが準備してきたプランやプレーを出し切れなかったことが、最終的な点差に表れたのかなと思います」と振り返った。
今季リーグ戦初先発だったFB青木大は、正確なキックと鋭いカウンターでチームを勢いづけた。
対面のFBジョーダン・ジャクソン=ホープに対して「蹴り込んだら確実にカウンターしてくる相手だと思っていたので、そこはちょっと意識しました」と語り、自身のプレーについては「最初からワイドアタックをイメージしていたので、ボールに触る機会も多く、ゲインできた。中途半端なプレーもなく、掴みの部分で勢いに乗ることができました。次はもっと自分が起点となってゲインできるようにしたい」と前向きだった。
次節は16日、敵地でセコムラガッツと激突する。
※ トップイーストリーグの全試合日程は、関東協会の公式サイトでご確認ください。