国内 2021.09.19

近大が2007年以来の天理大戦勝利! 昨季日本一を23-7で破る。

[ 編集部 ]
近大が2007年以来の天理大戦勝利! 昨季日本一を23-7で破る。
ルーキー、WTB植田和磨は1トライを挙げるなど好ラン連発(撮影:毛受亮介)

 開幕戦で波乱が起きた。
 昨季日本一の天理大が、近大に敗れた。

 9月19日、ヤンマースタジアム長居。2021年度の関西大学Aリーグ開幕戦で、近大が23-7で天理大を破った。近大は同カードで、2007年以来の勝利だった。

 一方、昨季日本一の天理大はここまで関西リーグ5連覇中。2015年の最終戦、同志社大戦以来の黒星となった。

 近大を先頭で引っ張る闘将・CTB福山竜斗は喜びをこう語った。
「昨年日本一にもなった天理大学さんには持てる全てを出さないと勝てない。今日は間違いなく今年一番の出来でした」

 互いの意地が見えたのは、前半9分から始まったファーストスクラム(天理大ボール)。2度組み直して、天理大がフリーキックを得た。再度スクラムを選択。また2度の組み直しで八木聖也レフリーからの指導が入る。

 5分近く経過した、6度目のスクラム。
 近大1番の紙森陽太側からスクラムが回る。八木レフリーは天理大1番の反則(スクラムホイール)を取り、近大が組み勝った。

 その後も近大FWはフィールドでも力を見せ、19分にはブレイクダウンでターンオーバー。直後の21分、敵陣奥深くのラインアウトから、準備してきたアタックでルーキー、WTB植田和磨が先制トライを決めた。

 10-0で折り返した後半も、高いポゼッションでペースを握る。
 3分にはアタックのパスを天理大のLOパトリック・ヴァカタに拾われてそのまま走られるも(10-7)、7分に再び相手ボールのスクラムでペナルティ(FK)を得て、流れを引き寄せる。攻守が入れ替わり、今度は同じ場所のスクラムから最後はFB河井優が抜け出して突き放した。

 一方の天理大は焦りからかミスを連発。終盤もブレイクダウンでプレッシャーを受け、差を縮めることはできなかった。
 天理大の小松節夫監督は「なかなかチャンスがなく、自陣での戦いを強いられた。関西のリーグ戦で負けるのは久しぶり。この負けをどう捉えるかをしっかりチームで考えたい。まだ始まったばかりなので諦めずに頑張っていきたい」と語った。

 次戦は近大が、春に天理大を破った同志社大とぶつかる(10月9日、14時・布引)。天理大は10月3日に天理親里で関大と対戦予定。なお第2節までは無観客での開催が決まっている。

勝利のピースとなった近大FW。スクラム前にはこうしてよくハドルを組んだ(撮影:毛受亮介)

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