地元メディアはマークスを最高評価。トップリーグ活躍組が南アフリカ代表で躍動
8月21日にポートエリザベスでおこなわれたザ・ラグビーチャンピオンシップの第2節、南アフリカ×アルゼンチンは、29-10でホームチームが快勝した。
開幕2連勝とした南アフリカは、アルゼンチンが反則を繰り返して得たPG機にSOハンドレ・ポラードが前半だけで5PG。序盤に流れをつかみ、危なげない勝利。
ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとのテストシリーズに勝ち越した好調さを維持している。
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この試合で活躍したのが、トップリーグ2021でプレーした選手たちだった。
先発メンバーにHOマルコム・マークス(クボタ)、FLフランコ・モスタート(Honda)、WTBマカゾレ・マピンピ(NTTドコモ)、FBウィリー・ルルー(トヨタ自動車)が名を連ね、ベンチにもクワッガ・スミス(ヤマハ発動機)。マークスとマピンピはトライも奪った。
マピンピのトライは後半5分。インゴール左スミに飛び込んだものだ。ラストパスはルルーが放った。
ルルーはトップリーグでもゲインメーター、クリーンブレイク数では目立った数字を残していないが、パスの数が多く、トヨタでもヘンリー ジェイミー、?橋汰地の両WTBを走らせるシーンが目立った。
マピンピのトライを呼んだのも、まさに、同様のシチュエーションだった。左サイドにチャンスがあると見ると、そちら側に大きく移動してボールを受け、ラストパスを背番号11に走らせた。
そして、抜群の働きを見せたのがマークスだった。
2019年ワールドカップの途中から、『ボムスコッド』と呼ばれるリザーブからの出場が続いていた同選手(ライオンズシリーズも3テストとも16番)。この日は久しぶりに2番を背負ってピッチに立った。
スクラムのリード役としてパックを固め、ラインアウトでも13回のスローで安定感を見せた。
効果的なボールキャリーを6回。7回のタックルと、2度のターンオーバーでチームの勝利に貢献し、後半11分にはモールを最後尾からうまくコントロールし、自らインゴールにボールを置いた。
その活躍を現地メディア『SA RUGBY MAGAZINE』も高く評価した。
同試合の出場選手中最高の9点(10点満点)を与え、「先発出場の機会を待ち望んでいたマークスは、その機会を最大限に活かした。(中略)堂々としたパフォーマンスで、ボクスの豊富なフッカーの中で、(先発を続けてきた)ボンギ・ンボナンビとの差がいかに小さいかを示した一戦だった」とした。
コロナ禍の影響で、ザ・ラグビーチャンピオンシップの今後のスケジュールが混沌としている。現在、いくつかのプランが浮上し、調整が進められている。
大会の継続が早く決まり、各選手に活躍の場が与えられることを祈ろう。