国内 2021.07.19

NECがレメキら宗像サニックスからの3人含む6選手の加入と新体制、ビジョンを発表。

[ 編集部 ]
NECがレメキら宗像サニックスからの3人含む6選手の加入と新体制、ビジョンを発表。
上段左から宗像サニックスから加入のレメキ ロマノ ラヴァ、ティム・ベネット、藤井達哉。下段左から、キヤノンから加入の上田聖、クボタから加入の石田楽人、神戸製鋼から加入の児玉健太郎



 本気で強化する意識をあらためて示した。
 7月19日、NECがスポーツビジネスの改革についてのオンライン記者会見を開いた。

 会見では同社スポーツビジネスの改革に向けた戦略(新チームの体制・方針)が語られた。
 NEC執行役員常務の松木俊哉氏、NECスポーツビジネス推進本部、梶原健本部長(NECロケッツ代表)、NECレッドロケッツ(バレー)の金子隆行監督、NECグリーンロケッツのマイケル・チェイカ ディレクター・オブ・ラグビー(以下、DOR)が参加した。

 今回の改革について、松木氏は2022年1月に開幕するラグビー新リーグの「リーグワン」発足がきっかけになると話した。
 NECは同リーグのディビジョン1に入り、NECグリーンロケッツ東葛の新名称で活動していく。

 リーグワンでは事業化が推奨され、興行権を得て、ホームゲームを主催できる。松木氏は、「収益化、黒字化は簡単ではないが、NECのシンボルとしてのバリューを高め、企業スポーツとのハイブリッド式ですすめたい」と話した。
 また、その先を見つめ、法人化もひとつのターゲットとしているとした。

 会見ではチェイカDORからコーチ陣の発表もあった。
 ロバート・テイラー ヘッドコーチが現場の指揮を執ることになった。同HCはシドニー大クラブやレスター・タイガース(英・プレミアシップ)での指導歴がある経験豊富な指導者だ。アタック面も担当する。

 豪州代表キャップ39を持つスコット・ファーディーがFW担当コーチに就く。同コーチは釜石シーウェイブスでもプレーした経験を持つ。東日本大震災時の献身的なボランティア活動は有名。技術だけでなく、日本ラグビーについての造詣の深さも強みになりそうだ。
 チェイカDORは『ATTACK EVERY CHALLENGE』をスローガンに掲げ、攻撃的なチームへ変貌すると話した。

 新加入選手6人も発表された。特にBKの強化が進みそうだ。
 宗像サニックスからSH藤井達哉、CTBティム・ベネット、WTB/FBレメキ ロマノ ラヴァが加わる。
 フロントローにも2人が加わった。キャノンから上田聖、クボタから石田楽人が移籍。ふたりとも機動力のあるPRだ。
 神戸製鋼からWEB/FBの児玉健太郎も加わる。大胆なランが魅力で、キックもうまい。
 後日、外国出身の新加入選手も発表していくようだ。

 また、この日は追加退団選手が発表された。
 昨季共同主将としてチームの先頭に立ったSH中嶋大希がチームを去る。
 本人は「この3年間はラグビーのスキルアップはもちろん素晴らしい仲間との人間関係や信頼関係を築くことがで、私にとってとても大切な時間となりました。またファンの方々には、チームが良い時、悪い時関係なく、私達の背中を押し、応援して頂いた事を本当に感謝しています。これからも引き続き、NECグリーンロケッツ東葛への応援をよろしくお願いします」とコメントを出した。

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