国内
2021.07.08
東大に20億円の個人寄付! 千葉県柏市のキャンパスに、研究用フィールドがオープン。社会人チーム 丸和の活動拠点に
新施設を管理運営することになる東大内のスポーツ先端化学研究機構(UTSSI)の機構長、中澤公孝氏は新しいセンシングフィールドの可能性について、「最大の特徴は、本気で動き合っている選手をそのまま計測できること。実際の試合でも計測ができる」と説明した。ラグビーはもちろん、他競技の研究にも役立てられ、選手たちのよりリアルな身体操作についてのデータが得られるのではと期待される。
丸和ラグビー部にとっても、大きなプラスだ。社長の寄付で建造されるグラウンドやクラブハウスは、強化の上で現状を打破する要素になる。天然芝、人工芝に室内練習場もあり、これからは天候を気にせずセッションを組むことができそうだ。もちろん、共同研究のフィードバックの恩恵も、他チームにはないメリットとして期待できる。
移転、と言っても選手たちは生活には大きな変化はない見込み。新グラウンドは、それぞれの職場や自宅からクルマで20-30分圏内で、現グラウンドと大差はない。
チームが新施設で練習をスタートするのは、人工芝グラウンドとクラブハウスが完成する2022年春。秋(9月)には天然芝グラウンドが完成する。公式戦では移動スタンドを設置する計画がある。
新リーグの体制下においては実質6部リーグ所属となる丸和。今年も26人の新人を獲得し、関西地区にも社会人チームを持つ「ラグビー推し」企業が、上位昇格に向けてまた一つ、階段を上がった。