日本代表がW杯以来2年ぶりの試合に臨む 指揮官「タフなゲームをしたい」
ラグビー日本代表が、ワールドカップ2019日本大会以来となる約2年ぶりの試合に臨む。相手は日本代表メンバーを含むサンウルブズで、公式戦ではないが、6月下旬にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズへのビッグチャレンジを控える日本代表にとっては貴重な一戦となる。
「タフなゲームをしたい」
6月12日のサンウルブズ戦(静岡・エコパスタジアム)を前に、日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチはそういった。基本的にはライオンズ戦への準備と考えている。重視するポイントは3つだ。
「試合をしっかりコントロールしたい。(ワールドカップ以来)最初の試合なので、なかなか難しいところはあると思うが、特に試合の入りの部分は重要で、冷静にコントロールする必要がある。そして、フィジカリティの部分も見たい。あとに控えるテストマッチでは、トップリーグのフィジカルのレベルとは明らかに違う相手と戦っていかなければならない。そういう意味では、フィジカルな部分、ボールキャリーなどをしっかり試していきたいと考えている。3つ目は、自分たちのミスをなくすこと。サンウルブズは特にプレッシャーもないし、たくさんボールを回してくると思う。いろんなことをしてくる相手に対してしっかりと対応していく。そのなかで自分たちがチャンスを見つけたときにしっかりパンチをする。そういうところにフォーカスしてやっていきたい」
日本代表のスターティングメンバー15人中、13人は2019年のワールドカップスコッドに入っていた選手たち。彼らは指揮官のラグビーをよく理解しており、今度の合宿中にもリーダーシップを発揮し、「労働意欲に関してもすばらしいものがある」と先発チャンスを与えられた。リザーブにもワールドカップ経験者を置き、後半もしっかりゲームコントロールすることを望んでいる。
サンウルブズに振り分けられたメンバーを含め、欧州遠征するスコッドのほとんどがゲームタイムを与えられるが、日本代表合宿で軽いけがをしたPR具智元とWTBセミシ・マシレワは6月12日の試合ではどちらのチームにも入らなかった。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦まで2週間と迫っており、ジョセフ ヘッドコーチはリスクを避け、今回は両選手を休ませることにした。
ニューフェイスについては、「エキサイティングな選手はたくさんいる」という指揮官。「新しい選手たちはこれからどんどんレベルアップしていかなければならない部分もあるし、世界で戦っていくうえでの強さや激しさ、フィジカリティの部分をどこまで上げていけるのか見てみたい。楽しみにしている」とコメントした。